スマートスピーカー市場、2025年に2017年度見込比9.2倍の165億円に―富士経済調べ
2017年11月20日 12時07分更新
総合マーケティングビジネスの富士経済は、今後拡大するとみられる住宅分野、業務分野、エネルギー分野におけるAI技術を搭載した機器やAI技術を活用したサービスの国内市場を調査し、スマートスピーカーの市場が、2025年度に、2017年度見込み比9.2倍の165億円になるとの予測を発表した。
発表された報告書では、機器本体に専用のAIチップを搭載し、音声認識、自然言語処理、画像認識、映像認識、データ解析などによる機械学習や推論機能をもつ住宅・業務・エネルギー分野向けの機器15品目と、クラウドサービスもしくはローカルシステムにおいて、AIチップ及びAIプラットフォームを利用し、機械学習や推論機能を活用して提供するサービス5品目の市場について調査し、その動向を分析している。
スマートスピーカー市場は2017年度に立ち上がり、海外企業ではGoogleやAmazon、国内企業ではLINEが製品を発売。そのほかにも年内の発売を予定している企業もみられる。製品投入が本格化していることから市場は20万台、18億円が見込まれるとして、2018年度以降も電機メーカーやオーディオ機器メーカーによる製品開発と市場投入が積極的に進み、市場拡大が期待されるとしている。
従来のオーディオ機器としての利用に加え、家電操作やオンラインサービスなどの機能が利用可能になることから、ユーザーのすそ野拡大が期待され、オーディオ機器としては、これまでスマートフォンとアクティブスピーカーをワイヤレス接続して音楽鑑賞に利用していたユーザーからの切り替えも進むとしている。