ドローン通信品質を3Dで可視化。日本ドローン協会が新サービス

2025年10月27日 10時47分更新


 一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会(岡山市)は、ドローンの自動飛行における通信品質を事前に検証する「上空電波測定サービス」を2025年10月1日から提供開始した。上空でのLTE電波強度を3次元的に可視化し、安全で効率的な自動飛行ルート設計を支援する。

ドローンの長距離運航や目視外飛行(レベル3/3.5)では、地上局との直接通信ではなく、LTE通信を利用するケースが増えている。しかし、地上向けに最適化された基地局の電波は上空では不安定な挙動を示すことが多く、通信途絶や機体制御のリスクが指摘されていた。同協会はこれまでの運航支援実績をもとに、この課題を解決する測定・分析技術を開発した。

「上空電波測定サービス」では、実際にドローンを飛行させて上空の電波強度(RSSI)を計測し、取得したデータを基に最適な自動飛行ルートの設計を支援するという。キャリアは、ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの主要3キャリアに対応する。オプションとして、Cell IDやRSRP、RSRQ、SINRなど詳細な無線品質データの取得も可能だ。測定結果は2Dマップ・3Dマップ・統合マップとして可視化し、飛行高度ごとの電波分布を視覚的に把握できる統合レポートとして提供する。

2Dマップ
3Dマップ
総合マップ

このデータを活用することで、通信が途切れにくいルートの設計が可能となり、試行錯誤による飛行テストを減らすことでコスト削減にもつなげる。また、レベル3/3.5飛行の申請時に必要な通信環境データとしても活用できる点が特徴だ。

今後は物流やインフラ点検、災害対応といった分野でのドローン活用支援行うとしており、将来的には5G対応やAIによる自動ルート最適化機能の導入も計画している。

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