米インテル、AIを利用してマネーロンダリングや金融犯罪を検知するためのソリューション(AML)を発表

2017年10月16日 11時30分更新


 米Intelは、人工知能を利用してマネーロンダリングや金融犯罪を検知するためのソリューション「Intel Saffron Anti-Money Laundering(AML)Advisor」を発表した。また、先進的なAIを活用したイノベーションを目指す金融サービス機関向けの早期導入プログラム「Intel Saffron Early Adopter Program」もあわせて発表した。

 インテルでオーストラリアとニュージーランドの金融サービス・マネージャーを務めている、アンドリュー・リドリー氏は次のように述べている。「今回インテルが発表したのは、金融サービス分野のお客様のニーズに合わせた初の金融サービスにおける連想記憶AIの未来を定義するのに役立っています。早期導入プログラムに参加したお客様は、この先進的なテクノロジーの成果を得ることができる。また、金融サービス分野における連想記憶AIの未来を形作るための支えともなる。」

AIマネーロンダリング文

 また「AIの導入が増えれば、銀行は不正行為を明らかにし、顧客関与を高め、社内業務の効率を高めることができます。」と同氏は話した。

 インテルの説明によると、サフロンの連想記憶AIは、リアルタイムで学習し、覚えて、推論する人間の自然な能力をシミュレートすると言う。人間の脳の連想記憶を模していることから、動的で多種多様なデータソースに隠れている共通点や異常点を見つけ出す能力が高いとのことだ。

 これらのソリューションは、複雑な作業での意思決定を向上できる作りになっており、これまでにない速さと効率性でマネーロンダリングを発見できると説明している。

 ニュージーランドのBank of New Zealand(BNZ)はサフロンAMLアドバイザーの早期導入プログラムに参加した。

 BNZでプロダクトおよびテクノロジー担当ディレクターを務めるデイビッド・ブロック氏は次のように話している。「真の最先端のテクノロジーに関して、インテルサフロンと協力できることをうれしく思っている。こうしたテクノロジーを使うことで、これまでよりもずっと深くお客様を理解でき、スマートな意思決定を支援できるようになる」 と述べている。
  

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 

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