KDDI、2019年度第2四半期決算は増収増益 楽天の本格参入遅れ「そうだろうなと」

2019年11月5日 13時41分更新


 KDDIは、2019年度上半期(4~9月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比4.2%増の2兆5645億円、営業利益は同1.4%減の5534億円、最終利益は同0.6%増の3475億円だった。また、営業利益は2Q単独で増益に転換した。
 
 営業利益が増益に転換できた理由について、決算発表会の場に登壇したKDDI代表取締役社長の高橋誠氏は、「第3四半期(10~12月)には電気通信事業法の改正や楽天の参入があり、競争環境が変わることが予想されたため、その前にできるだけ営業利益を回復しておきたい考えがあった。全社を挙げてコスト削減の努力をした結果」と説明し、通期目標に向けて順調な進捗だと強調した。
 
 セグメント別にみてみると、ライフデザイン領域の売上高は、前年同期比38.4%増の5840億円、営業利益は同27.9%増の870億円、ビジネスセグメントの売上高は、前年同期比4.3%増の4510億円、営業利益は同29.5%増の826億円となった。
 ライフデザイン領域は、QRコード決済の「au PAY」が開始半年で600万ユーザーを突破。ポイント残高も1000億円を超す規模に達するなど、拡大が続いている。有料会員サービスの「auスマートパスプレミアム」の会員数も、9月末時点で851万会員、スマートパス会員に占めるプレミアム会員数の割合が55%に上昇するなど好調が続いている。
 ビジネスセグメントは、国内のIoT市場が今後6年間で1.8倍の成長が見込めると予測。KDDIグループ全体を通じて、データ収集から分析・予測までをワンストップで提供することを目指す。
 
 また、主力の通信事業は、競争環境の激化によってauの解約率が0.77%と増加しているものの、UQ mobileやビッグローブなどの傘下MVNOの契約数を合算すると、モバイルID数は2019年9月末時点で2709万に拡大。auの通信ARPAや付加価値ARPAなどを合計した「総合ARPA」も、前年同期比4.3%増の7770円、総合ARPA収入も前年同期比3.6%増の5694億円に増加している。
 
 当初は10月にMNO事業に本格参入する予定だった楽天だが、5000人限定の無料サービスを始める形にとどまり、実質的に延期となっている。この状況について、高橋社長「そうだろうなぁと。基地局を整備するのは簡単なことではない」とコメント。楽天がKDDIの業績に及ぼした影響を問われると、「楽天の本格参入が遅れるだけでなく、今年は契約解除料が1,000円になり、端末の割引が制限されるなど、さまざまなことがあった。当初に描いていたプランと比べると、いろんな変化が起こり過ぎている。2019年度末の増収増益を実現するために、どう対応していくか、いま精一杯にマネジメントしている」と語った。
 
  
 
 
 

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