2025年Q1スマホ販売、iPhoneが首位独占
2025年6月3日 10時00分更新
Counterpoint Researchの調査によると、2025年第1四半期、世界で最も売れたスマートフォンはAppleの「iPhone 16」だった。Appleはトップ10機種中5機種を占め、5年連続で3月四半期のランキング上位を維持している。Samsungは前年よりトップ10入りモデル数が減少したが、全体的な販売シェアは安定している。特に100ドル未満の低価格モデルの存在感が増しているという。
iPhone 16は日本と中東・アフリカで特に好調で、日本市場ではベースモデルの販売成長率が世界最高となった。経済状況の改善や補助金制度の見直し、Apple独自のエコシステムが人気を後押ししているという。
2位と3位には「iPhone 16 Pro Max」と「iPhone 16 Pro」が入り、Proシリーズは中国市場で競争が激化したものの、Apple全体のiPhone販売台数の約半分を占めている。

新登場の「iPhone 16e」も好調で、販売開始初月に世界トップ10の6位に入りった。SE(第3世代)より高価格ながら、技術や機能面で評価され、初年度で前モデルを上回る販売が期待されている。
Samsungでは「Galaxy S25 Ultra」が7位にランクイン。前年のS24 Ultraから順位を落としたが、販売期間が短かったことが要因となった。「Gemini」との連携による生産性やパーソナライズ機能の向上が特徴だ。
ミッドレンジ帯では「Galaxy A16 5G」が5位に入り、北米市場での販売開始が寄与した。APAC、ラテンアメリカ、中東・アフリカでも人気が高まっている。
低価格帯では「Galaxy A06」が大きく順位を上げ、特に中東・アフリカ、APAC、ラテンアメリカでの販売が好調だった。低価格帯セグメントは2025年第1四半期で最も成長したカテゴリーとなり、全体の約20%を占めた。
AppleとSamsung以外で、唯一トップ10入りしたのはXiaomiの「Redmi 14C 4G」だった。前年モデル比で43%の成長を記録し、主に中東・アフリカやラテンアメリカなど新興市場での販売が好調だった。
詳細リンク(カウンターポイント)
https://www.counterpointresearch.com/insight/top-10-bestselling-smartphones-q1-2025/