Pixel 10が8月21日についに登場 AIと融合した新時代スマホ

2025年7月23日 10時45分更新

google pixel 9 series
google pixel 9 series

 Google Pixel 10が2025年8月21日に発売されると発表された。新たなPixelシリーズは、ハードウェアとソフトウェアの両面で進化を遂げており、「スマートフォンの枠を超えたパーソナルAI端末」としての位置付けを強めている。中でも注目されるのは、自社開発の「Tensor G5」チップの搭載だ。3nmプロセスで製造されるこの新チップは、処理性能と電力効率を大幅に向上させ、生成AIとの連携をよりスムーズに行えるようになっている。

 Pixel 10では、ベースモデルにもかかわらず、6.3インチの高輝度OLEDディスプレイ、最大2,700ニトの輝度、リフレッシュレート最大120Hzを備えるなど、上位モデルに迫るスペックが用意されている。また、防塵防水性能(IP68)や画面ベゼルのさらなる狭小化、薄型設計により、手にフィットするデザイン性と耐久性を両立。カラーバリエーションも刷新され、所有する楽しさも広がっている。

 カメラ性能も大幅に向上した。Pixel 10シリーズでは、標準モデルにも望遠・マクロ対応の3眼構成が採用されており、ジンバルレベルの手ぶれ補正によって動画撮影の安定性も強化された。Proモデルにはテレマクロレンズや温度センサーも搭載され、医療・研究用途への応用も視野に入れた機能拡充が進んでいる。また、Qi2規格に対応したマグネット式ワイヤレス充電や、バッテリー持続時間の延長も図られ、日常使いでの利便性も向上している。

 ソフトウェア面では、最新のAndroid 16をベースに、「Gboard AI」による絵文字やスタンプの自動生成、「Video Generative ML」による動画の自動編集機能など、生成AIとの融合が際立っている。Pixel独自の「Pixel Drop」アップデートにより、購入後も新機能が随時追加されていく点も魅力だ。さらに、音声アシスタントの高度化、リアルタイム翻訳や画像認識によるショッピング支援といった機能も予定されており、日々の生活に密着したAI活用が期待される。

 GoogleはこのPixel 10シリーズを通じて、スマートフォンをAIの力で再定義しようとしている。「まだスマホ」と感じるユーザーに、「すでにAIパートナー」と感じさせるだけの技術と思想が詰まっている。仕事、遊び、学び、すべての場面でユーザー体験をアップデートする存在として、Pixel 10は新時代の標準になるかもしれない。今後の展開にも注目が集まりそうだ。

参考URL:https://store.google.com/jp/?hl=ja

関連カテゴリー