NTTデータビジネスシステムズ、根拠をたどれるRAG環境搭載の生成AIを6月より提供
2026年6月11日 10時00分更新

株式会社NTTデータビジネスシステムズは2026年6月9日、情報収集・整理からアウトプット生成までを一気通貫で支援する生成AIサービス「imforce ASK Note™」の提供を2026年6月より開始すると発表した。多くの企業において、提案書や企画書、報告書といった資料作成業務では、過去資料や関連情報の探索、読み込み、論点整理に多くの時間を要している。この背景には、社内外の情報が部門・案件・個人ごとに分散し、更新状況や参照元が統一されにくいという構造がある。資料自体は存在していても必要な情報を見つけられず、根拠を確認できないことによる手戻りの発生から、再利用が進まないケースも少なくない。また、生成AIの活用が進む一方で、参照した根拠情報と作成物が分断されたままでは日常業務のフローに組み込めず現場に定着しにくいという側面や、論点整理やストーリー設計といった「考える工程」の属人化によるアウトプット品質のばらつき、それにともなうレビュー負荷の増大や意思決定の遅れという課題も顕在化している。同社はこうした課題に対応するため、情報収集から知識化、アウトプット作成までを繋ぎ、根拠をたどりながら実務で活用できる実践的な生成AIサービスを開発した。

このサービスは、ユーザーが日常的に扱う資料や情報を取り込み、参照元となる根拠を確認できる形で蓄積・検索できる個人または組織単位のRAG環境を即時に構築する。取り込み対象はPDFやOfficeファイル(Word、Excel、PowerPoint)のほか、テキスト、データファイル、音声、動画、Web URLなど多岐にわたり、これらはAIが検索・参照できる形に整理されて蓄積される。これにより、資料作成前の「探す・集める・読む」といった情報探索や読み込みの作業負荷を大幅に軽減する。さらに、蓄積した情報をもとに論点整理や構成案作成から資料のたたき台生成までを同一画面で完結できる仕組みだ。生成された資料はPowerPoint形式で出力されるため、文章表現や図表、レイアウトをユーザー自身が現場で最終調整して仕上げることが可能であり、企業のテーマカラー等に合わせたPowerPoint出力についても個別に対応を行える。なお、本サービスの開発にあたってはアクロクエストテクノロジー株式会社と共同で生成AI活用における技術検討および機能設計・検証を実施しており、提供形態は50ユーザー単位の月額定額制(6か月ごとの自動更新)を予定している。
セキュリティとガバナンスの面においては、MicrosoftのAzure OpenAI Service上に構築された企業向けのセキュアな環境で提供される。ユーザーが取り込んだデータはユーザー環境内でクローズドに管理され、他社から閲覧・参照されるリスクを完全に排除している。また、取り込まれたデータが同社のAIサービスの学習に利用されることはない。加えて、Azure OpenAI Serviceの運用においても基盤モデルの学習に利用されないため、企業固有の情報を保護しながらガバナンスを確保した形での業務組み込みを可能としている。同社は今後もお客様や利用者の意見を継続的に取り入れながら「imforce ASK Note™」の機能拡充を進め、情報の取り込み・整理からアウトプット生成までの一連の業務で、より使いやすく実務に馴染む体験を強化していく方針を掲げている。生成AIを実務で使われる形へと磨き上げることで、業務のスピードと品質の両立や生産性向上に貢献するとともに、企業におけるAI活用の定着と高度化を後押ししていく構えだ。
このように、情報の集約から最終的なアウトプット出力までをシームレスに繋ぐ「imforce ASK Note™」の投入は、再利用可能な知識資産の形成と業務効率化を両立し、企業のAI活用をより実践的なフェーズへと進める重要なデジタルソリューションとして機能していくだろう。
参照URL:https://www.nttdata-bizsys.co.jp/topics/2026/001772.html





