マルチクラウドを劇的にシンプル化 G-genがWiz導入支援を開始
2026年7月20日 09時30分更新

株式会社G-genは2026年7月17日に、Google Cloudの一部となったクラウドとAIのセキュリティプラットフォーム「Wiz」の導入・支援サービスを新サービスとして提供開始した。近年、多くの企業においてインフラとしてのクラウド活用が一般化する一方で、利用するプラットフォームごとに管理がサイロ化することによる大量のアラート発生や、設計・運用方針の不一致に伴う情報漏洩リスク、さらにはインフラ部隊と開発部隊の連携不足といった高度な運用課題が表面化している。このサービスは、複数のクラウド環境を併用するマルチクラウド運用に伴って生じるセキュリティ管理の負荷や複雑さを大幅に軽減し、企業が堅牢かつ効率的なセキュリティ体制を構築できるように支援することを目的としている。Google Cloudをはじめとするマルチクラウドやデータ分析基盤、システム開発などを得意とする同社がこの新サービスを展開することにより、企業の安全なクラウド移行と運用の最適化が強力に推進される形だ。
このサービスで導入を支援する「Wiz」は、システムの開発段階から本番運用にいたるまでを一貫して保護する、マルチクラウド対応のAIアプリケーション保護プラットフォーム(AI-APP)ソリューションである。このプラットフォームが持つ最大の強みの一つが、エージェントレスによる迅速なセキュリティ可視化だ。クラウドプロバイダが提供するAPIを直接活用して動作するため、監視対象となるサーバーに専用のソフトウェアを個別にインストールする手間が発生せず、企業側が把握していないいわゆる「シャドークラウド」も含めた環境全体のセキュリティ状況を短時間で網羅的に洗い出すことができる。また、グラフ理論を応用した「Wiz Security Graph」と呼ばれる独自のアプローチを採用しており、設定ミスや脆弱性、外部への露出状況、過剰な権限設定、機密データの存在といった個別のアラートを単体で評価するのではなく、ビジネスに致命的な影響を及ぼす「有害なリスクの組み合わせ」として多角的に分析する。これにより、インフラが複雑化した環境であっても、真に対処すべき本物の攻撃経路をピンポイントで特定し、一元的なケース管理や高度な分析を実行することが可能だ。

さらに、このプラットフォームは開発者にとっての使いやすさを徹底的に追求した設計がなされている。特定された深刻なリスクは優先順位が付けられた上で、関連するソースコードを扱う開発者へ直接通知される仕組みとなっている。開発者は、クラウドサービスごとの細かな技術的差異を意識することなく問題の明確な根拠を把握できるだけでなく、内蔵されたAIエージェントを通じて、自身の環境パラメータに完全に合致した具体的な修正手順をインタラクティブに確認できる。これにより、開発者が迷うことなく迅速かつ的確に修復作業を行える環境が整う。同社を通じてこのシステムを導入するユーザーに対しては、約3週間の精度検証(PoV)を通じて事前に課題や導入効果をクリアにするサポートが提供されるほか、QA対応やスケジュール策定を伴うスムーズな本番導入支援が行われる。導入後も、専任のエンジニアがSlackやWeb会議等を通じて平日日中に技術的な問い合わせ対応や設計レビュー、簡易的な構築作業をサポートする一元的な運用支援窓口が用意されている。
この新たな導入・支援サービスの提供により、複雑化するマルチクラウド環境のセキュリティリスクを劇的に低減し、企業のビジネス成長を阻害しない効率的かつ安全な開発運用の実現を目指す。





