4G LTEで自律飛行する複数ドローンを活用した広域警備、KDDIなどが実証実験 

2018年3月16日 16時36分更新


 NEDO、KDDI、テラドローン、セコムは、世界で初めて第4世代の高速通信規格(4G LTE)のモバイル通信ネットワークを活用した自律飛行する複数のドローンの警備実証実験を実施し、広域施設における遠隔巡回警備に成功したと発表した。
 
 実証実験では、KDDIが構築したドローン専用基盤「スマートドローンプラットフォーム」を活用し、目視外の長距離自律飛行が可能な「スマートドローン」である俯瞰ドローン2機と巡回ドローン2機の計4機を利用して、広域施設の遠隔巡回警備を実施した。
 複数のドローンを活用した遠隔巡回警備には、ドローンに搭載するカメラ映像を運航管理室から遠隔監視することにより、不審者の発見など迅速な対応が可能になるほか、ドローンにスピーカー、LEDライト、赤外線カメラを搭載し、不審者への注意喚起や不審火の発見も可能で、夜間警備のセキュリティ強化にもつながるなど、多くの効果が期待されている。
 
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 大規模スポーツイベントや国際会議などにおいて、より厳重なセキュリティ対策が求められるようになるほか、国内における労働人口の減少により、これまで以上に効率的な警備対応が必要になる。
 4G LTEのモバイルネットワークにつながることで目視外の長距離自律飛行が可能となった「スマートドローン」を既存の防犯カメラと併用することにより、より広い範囲を、昼夜を問わず効率的に見守り、迅速な対応を行う高度なセキュリティ技術の実現を目指していくとしている。
 
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