KDDI、IoT向け通信技術「LoRaWAN」に対応した「LoRa PoCキット」提供開始へ

2016年12月27日 14時44分更新


 KDDIは2017年1月より、省電力かつ広域なエリアカバレッジを実現するIoT向け通信技術Low Power Wide Areaネットワークの一つである「LoRaWAN」に対応した「LoRa PoC キット」の提供を開始する。
 
 「LoRaWAN」は、世界の半導体メーカーや機器メーカーなどからなる「LoRa Alliance」が策定した、920MHz帯などの無線局免許が不要な周波数帯を利用した無線通信規格。省電力かつ広範囲に通信できる特長を持ち、従来と比較して電源の確保が難しい場所や、電波の届きにくい場所でも利用することができる。
 今後は、「LoRaWAN」を活用することで、河川や山、農場などの環境・農業分野、ビルの地下やさまざまな施設の敷地内など幅広い利用により、新たなIoTビジネスが生まれることが期待される。
 
 「LoRa PoCキット」は、ソラコムが開発したシステムと、KDDIのIoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」を連携させた法人客用の検証キット。
 ユーザーの要望の場所に合わせてLoRaゲートウェイを設置し、「LoRaWAN」によるエリアを構築することができるほか、LoRa端末の管理や運用、アプリケーションサーバーの利用が可能なため、すぐに「LoRaWAN」を活用したビジネス環境を用意することができる。
 また、別途IoTクラウドサービス「KDDI IoTクラウド Creator」を利用することで、独自のアプリケーションサーバーの開発も可能となる。
 
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