2020年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査、中央値が高いのはUQ mobile—MMD研究所
2020年3月4日 13時44分更新
MMD研究所は、「2020年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」を実施した。
調査対象SIMサービスは、2019年8月19日~26日の期間で調査を実施した「2019年9月格安SIMサービスの利用動向調査」よりメインで利用している格安SIM上位8サービスに、Y!mobileを加えて通信速度調査を実施している。なお、今回の調査は昨年調査アプリの「Ookla Speedtest.net」および、WebとYouTubeのLoading Timeが計測できる「5Gmark」の2アプリを利用して計測し、調査端末は「Huawei P20 lite」で統一しているとのこと。
【調査対象サービス】
Y!mobile
楽天モバイル
mineo
UQ mobile
OCN モバイル ONE
IIJmio
BIGLOBEモバイル
イオンモバイル
LINEモバイル
【調査方法】
2020年2月4日~2月6日の平日3日間で、主要3都市である東京、名古屋、大阪の主要駅にて、各駅1箇所ずつ9時~10時、12時~13時、17時~18時の3つの時間帯において、2アプリで各サービス5回計測。
■主要3都市の通信速度調査結果
箱ひげ図:主要3都市格安SIMサービスのダウンロード速度
主要3都市(東京、名古屋、大阪)の調査結果についてダウンロード速度を箱ひげ図で見ていくと、中央値が高かったのは、UQ mobileが39.2Mbps、次いでY!mobileが35.0Mbps、イオンモバイル(docomo回線)が27.3Mbpsとなった。昼12時~13時の時間帯でダウンロード速度の中央値を見てみると、UQ mobileが37.9Mbpsで最も早く、次いでイオンモバイル(docomo回線)が 28.1Mbps、OCNモバイルONEが20.6Mbpsとなっている。
なお、従来の計測方法である全日全時間帯の平均値の速度結果については、ダウンロード速度はUQ mobileが46.2Mbpsで最も速く、次いでY!mobileが41.8Mbps 、イオンモバイル(docomo回線)が33.1Mbpsとなった。また、今回、計測アプリ「5Gmark」で計測した「YouTube」のloading Timeの平均値は、BIGLOBE モバイル(docomo回線)が1.5秒と最も短く、次いでUQ mobileが1.8秒、mineo(docomo回線)が2.2秒と続いた。Webのloading Timeについては、Y!mobileとUQ mobileが1.4秒と最も短く、次いで、僅差でOCNモバイルONEが1.8秒、イオンモバイル(docomo回線)が1.9秒となった。
箱ひげ図のひげ(縦の線)は最大値、最小値を表す。箱の長さは第一四分位数と第三四分位数を表し、箱の中の横線は中央値を表す。箱の位置で速度(高い方が速い)を、箱の長さで安定度(箱の長さが短いほど速度の振れ幅が少ない)を表す。
「Download」と「Upload」は値が高いほど速く、「PING」「Web」「YouTube」は値が小さい方が良い環境であると言える。
■調査概要
調査対象サービス :「2019年9月格安SIMサービスの利用動向調査」よりメインで利用している格安SIM上位8サービスにY!mobileを加えた9サービス
Y!mobile
楽天モバイル
mineo
UQ mobile
OCN モバイル ONE
IIJmio
BIGLOBEモバイル
イオンモバイル
LINEモバイル
調査利用アプリ :5Gmark、Ookla Speedtest.net
調査端末 :Huawei P20 lite
調査期間 :2020年2月4日~2月6日
調査時間帯 :1回目9時~10時、2回目12時~13時、3回目17時~18時
調査場所 :2/4(名古屋駅:桜通口)
2/5(大阪駅:中央口)
2/6(東京駅:丸の内中央改札)
調査方法 :「5Gmark」「Ookla Speedtest.net」にて各主要駅各サービス各時間帯で5回ずつ調査