ドコモ、パーソナルAIエージェント「SyncMe」モニター募集

2026年3月4日 09時09分更新


 NTTドコモは2026年3月2日、パーソナルAIエージェント「SyncMe(シンクミー)」のパイロット版モニター募集を開始した。先行モニター向けに2026年春ごろから先行公開し、フィードバックをもとに改善を加えたうえで、同年夏ごろに全ユーザーへの提供を開始する予定。

写真20枚で“今のワタシ”を診断、キャラクターと育てる体験

 SyncMeはdアカウントのユーザー情報や写真分析を組み合わせ、個人の価値観・感性に合わせた応答を行うのが特徴だ。パーソナライズ機能はdアカウントに蓄積されたユーザー情報を分析して価値観や性格の傾向を推定し、利用開始直後からその人に合った応答を返す。対話を重ねるほど精度が高まる仕組みで、いわゆる「育てるAI」の設計思想に近い。

 加えて、「#今のワタシ診断」という機能では、ユーザーが撮影した20枚の写真を解析し、言語化しにくい感性や好みの傾向を推定する。この診断結果とdアカウントのデータを組み合わせることで個人プロファイルを構築し、以降の提案や応答に反映するとしている。

 インターフェースには、ピカチュウなど多数のポケモンデザインを手がけたイラストレーター・にしだあつこ氏がデザインした2体のキャラクターを採用。ユーザーとの直接対話を担う「ワラピィ」と、バックグラウンドで情報収集・連携を行う「ヨミドーリ」が役割を分担する。キャラクターとの継続的なやり取りを通じて、SyncMeがユーザー理解を深めていく構造だ。

 安全面では、暴力的・差別的な出力を防ぐドコモ独自の「ガードレール機能」を搭載し、同社のセキュリティ基準に基づく情報管理体制も整えるとしている。

主な応募・利用条件

 先行モニターの募集人数は最大5000人。dアカウントを保有していれば、ドコモ回線契約がなくても応募できる。対応端末はAndroid OS 13以上またはiOS 16.3以上。モニター期間中の計3回のアンケートすべてに回答した参加者には、dポイント(期間・用途限定)1000ポイントが2026年7月以降に付与される。

主な条件(先行モニター)
・dアカウントを保有していること(ビジネスdアカウントは対象外)
・AppleアカウントまたはGoogleアカウントを保有していること
・Android OS 13以上またはiOS 16.3以上のスマートフォンを利用していること
・モニター期間中にアプリを日常的に利用し、アンケート(全3回程度)に協力できること

 スマートフォン上のパーソナルAIをめぐっては、SamsungのGalaxy AIがユーザーの行動パターンや好みを学習し、時間帯に応じて必要な情報を予測してまとめて提供する「Now Brief」などを展開しているほか、MotorolaのMoto AIも通知を要約する「とりまリスト」や音声を書き起こす「おまとメモ」といった機能を端末に組み込むなど、端末メーカー各社がオンデバイス起点の高度化を進めている。
ハードウェアとOSを掌握するメーカーが“デバイス起点”で進化を図る一方、通信事業者がIDレイヤーからユーザー理解を深めるアプローチがどこまで存在感を示せるかで今後の市場を占う要素となりそうだ。

ドコモ リリース:https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_260302_h1.pdf

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