「格安SIM」シェア1位は「OCNモバイルONE」のNTT comに、上位4社でシェアの過半数を占める
2014年12月26日 13時00分更新
12月25日、MM総研は国内MVNO市場の2014年9月末実績を「国内MVNO市場規模の推移」として発表した。
MVNOサービスの総契約回線数は2014年9月末時点で1,928万回線となり、同年3月末に比べ回線数で30.3%増加。2010年3月末のMVNOサービスの総回線数はわずか254万回線であったにも関わらず、2013年3月末に1,000万回線を突破。更にここ1年半で2,000万回線に迫る規模まで拡大したことになる。
MVNOサービスの内訳を見てみると、BMW(WiMAXおよびAXGP)が1,013万(52.5%)、携帯電話(3G/LTE)が894万(46.4%)、PHSが21万(1.1%)となっている。3月末時点では携帯電話カテゴリの方が多かったが、9月末時点ではBWAの回線数が逆転している。
BWAではAXGP回線をソフトバンクモバイル向けに提供するWireless City Planningが契約回線数を伸ばし、更にWiMAXおよびWiMAX2+を提供するUQコミュニケーションズは提供先のKDDIがWiMAX2+対応のスマートフォンを2014年夏モデルから販売を開始したのもあり、この半年間で大きく契約数を伸ばしたのが携帯電話の回線数を逆転した要因のようだ。
携帯電話ではいわゆる「格安SIM」である独自サービス型SIMの契約回線数が引き続き伸長。特にISP事業者であるNTTコミュニケーションズやインターネットイニシアティブ、ビッグローブが数字を伸ばし、またコストの安いU-NEXTも回線数を伸ばしているという。
昨今MVNOで注目を集めている「低価格SIM」を含む独自サービス型SIMの回線契約数は2014年9月末で230.5万に。同年3月末時点では173万から半年で33.2%増加している。モバイル市場全体から見ると、構成比で1.4%となり、同年3月の1.1%から0.3ポイント増加。今後も急速な普及が見込めるという。
事業者シェアを見ると、1位はOCNモバイルONEを提供するNTTコミュニケーションズで23.4%(54万回線)。次いで、IIJmio SIM・BIC SIM等を提供するインターネットイニシアティブの14.8%(34万回線)、b-mobileブランドを提供する日本通信の6.9%(16万回線)、BIGLOBE LTE/3Gなどを提供するビッグローブが6.7%(15.5万回線)となっており、この4事業者のシェア合計は独自サービス型SIMの過半数に達している。
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