創業30周年のASUS、大型サブディスプレー搭載のノートPC「ZenBook Pro Duo」発表 ―COMPUTEX TAIPEI 2019
2019年6月6日 16時01分更新
世界最大級のICT展示会「COMPUTEX TAIPEI 2019」が5月28日から6月1日までの期間、台湾台北・台北南港展示センターにて開催され、5日間の会期中、171カ国・地域から前年比0.5%増の42,495名の海外バイヤーが訪れるなど大盛況のうちに幕を閉じた。
その中でも特に注目されたのが、創立30周年の台湾・台北市に本社を置くPC・スマートフォン・周辺機器メーカー「ASUSTeK Computer(ASUS)」が、COMPUTEX TAIPEI 2019に合わせて発表した、大画面のスクリーンパッドが付いたデュアルスクリーンノートPC「ZenBook Pro Duo」である。
ZenBook Pro Duoは、15.6インチ(3840×2160ピクセル)のメイン有機ELディスプレーに加え、キーボード部に14インチ(3840×1100ピクセル)のサブディスプレー「ScreenPad Plus」を搭載するノートPC。従来モデルのZenBook Proなどで採用していたタッチパッド「ScreenPad」を発展させたもので、2つのディスプレーを1画面として使うシームレスディスプレーや、ワンボタンでの上下画面の入れ替えなどに対応する。
CPUは8コアのIntel Core i9、GPUはNVIDIAのGeForce RTX 2060を搭載。ゲーミングPCではないが、ヘビーなゲームでも十分プレイできるスペックであり、高性能冷却機構の「Turbo Cooling」により常に高性能が維持されるという。また、メインディスプレー、サブディスプレーともにタッチ操作・スタイラスペンに対応する。メイン・サブの画面は、OSのWindowsからはデュアルディスプレーとして認識されており、ディスプレー設定からはScreenPad Plusの解像度変更ができる。
本体重量は約2.5キロ。ヒンジ部分は、従来モデル同様、本体が持ち上がるエルゴリフトヒンジを採用。また、タッチパッド部分にはNumberPadを搭載し、テンキーとしても利用できる。通信はIEEE 802.11axに対応するほか、USB Type-C(Thunderbolt 3)での高速通信も利用可能だ。
また、タッチ非対応の14インチフルHDディスプレーを搭載した廉価モデル「ZenBook Duo」も同時に発表された。こちらはCPUがCore i7、GPUがGeForce MX250とスペックなどに差はあるものの、ScreenPad Plusを使った機能は同等となっている。
両製品の価格は未定だが、発売時期は2019年第3四半期を予定している。日本での発売時期などはまだアナウンスされていないが、本格的なクリエイターPCを求めている人にとっては、Zenbook Pro Duoはひとつの選択肢になりそうだ。
また、今回の発表会では、ビジネス向けノートPC「ZenBook 13/14/15」、日常使い用のノートPC「VivoBook S14/S15」なども発表されたが、全モデルに「ScreenPad」が搭載される形となった。ASUS独自のUIに対する意気込みと、ASUSが健在であるというアピールとも感じられる発表となり、各製品が展示されたブースは常に多くの人で賑わっていた。
関連カテゴリー