NTTドコモは文字入力アプリ「Move&Flick」を公開、視覚障がい者のスマホ利用を支援

2015年8月26日 10時00分更新


 8月26日、NTTドコモはiOS向けの文字入力アプリ「Move&Flick」をApp Storeに公開した。ダウンロードは無料となっている。
 「Move&Flick」は手元を見ずに文字入力操作ができる文字入力アプリであり、文字入力キーの位置を正確に把握することが難しい視覚障がい者でも便利に扱えるようになっているのが特徴だ。

 「Move&Flick」を使って文字を入力しようとすると画面の下段中央に大きな文字入力エリアが表示される。このエリアであればどこからでも文字入力を開始でき、まずタップすることで文字入力キーが表示されるので、次に指を8方向のいずれかにスライドさせて子音を選択する。その位置から続けて指を8方向にスライドして母音を選択することで、ひらがなの入力が可能となっている。
 まずは子音と母音の位置を覚える必要があるが、一度覚えてしまいさえすれば手元を見ずに文字入力を行えるようになる。

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 また「文字入力エリア」の左右には縦長のバーが設置されており、バーのエリア内をタップし、表示されている通りにスライドすることで、文字の読み上げや入力変換、削除などができるようになっている。

 「Move&Flick」はNTTの持株会であるNTTサービスエボリューション研究所が、障がい者雇用を促進しているNTTグループのNTTクラルティの社員など視覚障がい者の方の意見を反映して開発し、ドコモがサービス化したもの。
 対応端末はiOS8.1以降を搭載したスマートフォンとなるため、今のところAndroidスマートフォンでは利用できない。

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