NTTドコモ、医療機関向けモバイルクラウドソリューションを提供
2014年8月4日 16時14分更新
株式会社NTTドコモは、スキルアップジャパン株式会社と共同で、同一病院の医師間や異なる病院間での医用画像の共有及び参照しながら連絡をとることを可能にするモバイルクラウドソリューション「JOIN(ジョイン)」を医療機関等向けに2014年8月4日から提供する。
従来の医用画像共有システムは専用サーバーを院内に設置し、さらにシステムを運用するための担当者を配置する必要があり、費用面および運用面の課題があった。今回提供を開始する「JOIN」は、院外にあるクラウドサーバーを利用することで、設置費用及びシステム運用の負担を軽減することが可能となる。
具体的には、同一医療機関内での医用画像の共有においてクラウドサーバーを通じて外出先においてもセキュアに画像にアクセスが可能となり、また異なる医療機関の間での医用画像の共有機能も可能となっている。月額費用は1施設につき80,000円から。
日本の医療現場は慢性的な医師不足、医療従事者の過重労働等の課題を抱えており、全ての医療機関に高度な診断治療能力を持つ専門医を24時間常駐させることが難しく、医療従事者の方々の負担を軽減するシステムが強く求められている。なかでも医用画像の共有は診断及び治療判断を行う上で重要であり、スマートフォンやタブレットで画像を共有しながらテキストで医師が簡単に連絡をとることができる「JOIN」は、病院内の診断や治療を効率的にサポートできると期待が高い。
こういったITによる業務改善はもっと進めて欲しいものだ。例えばある病院では、診察室で渡されたカルテをレントゲン室に患者が自分でもっていく、といったことも未だに行われている。画像だけではなく、全てを電子処理できれば、待ち時間対策も含めてより快適になる可能性もある。
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