日経新聞、AIが生成した「決算サマリー」配信開始、記事作成から配信まで完全自動

2017年1月26日 13時26分更新


 日本経済新聞社は、人工知能(AI)を使い、決算の要点を自動で文章として配信する「決算サマリー」サービスを開始した。適時開示情報サイトでの決算公表後、数分で売上高や利益などのデータとその背景や理由などをまとめて、「日本経済新聞 電子版」や会員制情報サービス「日経テレコン」のコンテンツとして配信する。
 
 「決算サマリー」では、上場企業およそ3600社が発表する決算データをもとにAIが文章を作成する。適時開示サイトでの公表後すぐに、企業の開示資料から売上や利益などの数字とその背景などの要点をまとめて記事を作成して配信する。
 人によるチェックや修正などは一切行わず、元データである企業の開示資料から文章を作成し、配信するまではシステムが完全自動で実施する。
 
 当面はベータ版の位置づけで、AIで作成された記事には、タイトルや末尾などに自動で生成された旨を記載する。今後、コンテンツの質の向上や改善、機能の強化に努め、連携している大学やテクノロジー企業などの研究成果も順次蓄積し、「AI記事」への進化も視野にプロジェクトを進めるなど、本格的なサービス展開を行っていくとしている。
 
 

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