LINEとPayPay、2026年夏に連携。LINE上で送金・割り勘に対応
2026年7月6日 10時10分更新

LINEヤフーとPayPayは7月2日、両社が提供するLINEとPayPayのアカウント連携を2026年夏より開始すると発表した。これによりLINE上からPayPayの決済機能を利用できるようになる。送金や割り勘といった機能は、連携開始以降、順次提供される予定だ。
メッセージアプリと決済サービスの連携は、ユーザーがアプリを切り替えずに一連の行動を完結できるかどうかが普及の鍵を握るとされる。友人同士の割り勘や送金では、これまでPayPayアプリを別途起動する必要があり、LINEでのやり取りとPayPayでの送金が別々のアプリで行われる状態にあった。決済のたびにアプリを行き来する煩雑さは、キャッシュレス決済の利用シーンを広げるうえでの課題だという。こうした背景から、LINEヤフーとPayPayはアカウント連携によって両サービスをつなぐ取り組みに至ったとしている。
LINEトーク上で送金や割り勘が可能に

アカウント連携が完了すると、PayPayアプリを介さずにLINEのトーク画面上でPayPay残高を送金できるようになるほか、グループ支払い機能を使った割り勘にも対応する。PayPayの「送る・受け取る」機能は24時間365日無料で残高を送金でき、スマホ決済における送金回数のシェアは98%(2025年、キャッシュレス推進協議会公表資料をもとにしたPayPay調べ)を占めるとされる。
PayPayアプリ側でも設定によりLINEの友だちが表示されるようになり、電話番号やPayPay IDを確認せずに送金相手を選べるようになる。また、LINEミニアプリ版では、決済やポイント運用等の機能は利用できないものの、残高やPayPayポイント確認、送る・受け取る機能、取引履歴の確認、ATMからのチャージといった機能をLINEアプリ内で利用できるようになる。
ポイント面ではLINEポイントをPayPayポイントへ統合する方針も示され、統合後はアカウント連携によって有効期限のないPayPayポイントへ移行されるという。
今回の連携は、決済のためにPayPayアプリを起動するという行動そのものをLINEの利用シーンに組み込む試みといえる。すでに多くの利用者を抱えるコミュニケーションアプリに決済機能を接続する手法は、新規のアプリダウンロードを促さずに決済サービスの利用機会を広げる事例として、自社の会員基盤と外部サービスとの連携を検討する企業にとっても参考になりそうだ。
LINEヤフーとPayPayは、連携開始以降、送金機能やLINEミニアプリ版PayPay、ポイント統合といった個別機能の提供を順次進めていくとしている。





