KDDI・NICT・NECソリューションイノベータ、介護領域におけるハイブリッド型マルチモーダル音声対話システムの開発で協業

2018年12月11日 13時15分更新


 KDDI、国立研究開発法人情報通信研究機構 (NICT)、NECソリューションイノベータは、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム第2期の研究開発計画の1つである「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」のうち、「高度マルチモーダル対話処理技術」に対して共同提案を行い、採択されたと発表した。
 今後、Web等に存在するビッグデータと専門領域の対話シナリオやセンサデバイス等からの情報を組み合わせたハイブリッド型マルチモーダル音声対話システムの研究開発に取り組んでいく。
 
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 ハイブリッド型マルチモーダル音声対話システムの研究開発は、高齢者のケア・介護領域において、人手不足が問題となっている介護職の作業負担軽減や将来における要介護者の増加抑制を図ると同時に、社会問題として指摘されている高齢者の社会からの孤立の回避に寄与する音声対話システムを実現することを目的としている。
 
 近年、少子高齢化により、介護を必要とする高齢者が増える一方、介護人材が著しく不足しており、高齢者のケア・介護職の作業負荷が増加している。加えて、高齢者の社会からの孤立についても社会問題として指摘されている。
 
 こうした状況を受け、高齢者の生活状況や健康状態を確認し、対話の履歴や表情などの情報を介護職や家族と共有するシステムの構築を目指す。これにより、介護職の作業負担の軽減を図るほか、システムによるきめ細やかな生活状況、健康状態のチェックや、高齢者のコミュニケーションの機会や発話する回数を増やすことにより、要介護度の進行を抑制するとともに、多様な話題に関する雑談を介して社会との関わりを促し、高齢者だけでなく介護職や家族にとって、よりよい介護につなげることを目指すという。
 
 
 

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