ソフトバンクと東京ガス、ガスの消し忘れ見守りサービス向け低消費電力LTE通信端末の共同実証実験を開始

2016年10月12日 10時00分更新


 東京ガスとソフトバンクは、2016年10月から、低消費電力LTE通信端末を活用した東京ガスのガスの消し忘れ見守りサービスに関する共同実証実験を開始する。ガススマートメーター用通信規格Uバス※1を搭載した低消費電力LTE通信端末を使った実証実験は、日本で初めてとなる。
 
 低消費電力LTE通信端末とは、3GPPが定める通信速度などに関する標準化規格「カテゴリー1」※2に準拠し、ソフトバンクのLTEネットワーク側が無線通信に関する最新の標準化規格「リリース13」に対応することにより、電池駆動で10年以上稼働することが可能となる端末である。
 本実証では、東京ガスが通信成功率や通信所要時間等の確認を行うことで、ガスの消し忘れなどを遠隔から止めるガスの消し忘れ見守りサービス「マイツーホー」での利用における性能・有効性を検証する。また、ソフトバンクは、電池駆動で10年以上稼動できる低消費電力LTE通信端末の実用化に向け、技術や運用面での課題抽出を行う。
 なお、本実証では、ソフトバンクがエイビットと共同で開発した低消費電力LTE通信端末が利用される。
 
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 両社は、本実証を通じて得られた知見や課題の解決を通じて、双方向通信による利用者の利便性向上、そしてスマートメーターの自動検針への応用に取り組むとしている。
 
[注]
※1 従来の都市ガスメーターの通信仕様より通信速度を高速化しパケット通信方式を採用した新しい通信インターフェース。NPO法人テレメータリング推進協議会で標準化されている。
※2 M2Mといった機器間通信やIoT機器のための移動体通信規格であるLTEの一種で、上り最大5Mbps、下り最大10Mbpsの通信速度を出すことができる。
 
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