自家用有償旅客運送でのオンデマンド型自動運転送迎サービスを春日井市石尾台地区で開始
2023年2月2日 12時20分更新
石尾台おでかけサービス協議会、愛知県春日井市、名古屋大学、エクセイド、KDDIは2023年2月1日から、愛知県春日井市石尾台地区において、石尾台おでかけサービス協議会が自家用有償旅客運送で提供中のオンデマンド型送迎サービスを自動運転レベル2で運行する。自家用有償で行うオンデマンド型の自動運転送迎サービスを住民主体のNPOが運用するのは、国内初の事例となる。
春日井市石尾台地区は高齢化が進み、地形的にも坂が多い地域となっている。地区内における高低差が非常に大きいことや、高齢化率が4割以上と市内でも特に高いことから、免許返納後の日常の移動に困る住民が急増することが懸念されている。
そこで、春日井市、名古屋大学、KDDIは、自宅付近から目的地まで移動できるオンデマンド型の自動運転送迎サービスの実証実験を2021年6月から8月に実施した。その後、石尾台地区の住民が、地域の交通課題を解決することを目的として、2022年9月に石尾台おでかけサービス協議会を設立した。石尾台おでかけサービス協議会による運行管理システムの試験運用などを経て、このたび有償 (会員100円/回) での継続的なサービス提供に至ったとのこと。
同サービスではKDDIとKDDI総合研究所が開発した、複数予約の運行経路設定や相乗り調整を自動で行う運行管理システムを利用している。同システムは運行負担が少なく地域住民でも利用可能なため、春日井市と同様の課題を持った自治体の地域住民にも活用できるとのことだ。
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