KDDI、2014年3月期決算を発表、大幅な増収増益

2014年5月1日 14時37分更新

・毎月の通信料と獲得ユーザー数が順調に拡大
・営業収益は初の4兆円超えを達成
・決済システム「auWALLET」でさらなる囲い込みへ

 
 
 KDDI株式会社が30日、2013年度決算を発表した。“本格的な利益拡大へ” とうたった今期は営業収益が前年比18.3%増の4兆3336億円、営業利益は前年比29.4%増の6632億円となっており、営業収益は初の4兆円超えを達成するなど大幅な増収増益となっている。281万の純増を達成し、スマートフォン浸透率も49%まで上昇した。

 「付加価値」サービス部分のARPUについては全体平均が330円なのに対し、auスマートパス利用者平均が720円となるなど、1,000万人を超えたauスマートパスサービスを基板としたアップセル戦略が功を奏している。

 2014年の取り組みとしては、受信最大速度150Mbpsの超高速通信が可能にすることを予定しているようだ。

 また新たに「auWALLET」として、電子マネーとクレジット機能をもたせたカードを発行し、auポイントを付与するサービスを展開する予定。auポイントを介した決済市場を拡大していく狙い。

 こういった施策により2014年度も「2桁の利益成長を着実に達成」するとしている。

 一時期auの顧客基盤が崩れたと思われた時期もあったが、ここ数年で完全に立て直しに成功したように思える。増強された顧客基盤に対しての付加価値戦略も功を奏し、さらなる一手に注目されていた。マルチデバイス、高速通信は各社が取り組む課題である。KDDI独自の取り組み「auWALLET」がどれほど顧客の支持を得られるか、これからも注目したい。

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