NEC、ドコモの5G向けに高効率な運用が可能な基地局装置を提供
2020年9月28日 12時45分更新
NECは、ドコモが3月から開始している5G商用サービス向けに、3.7GHz帯と4.5GHz帯にそれぞれ対応したマクロセル用の無線装置(RU:Radio Unit)と、FHM(Front Haul Multiplexer)を新たに提供する。
今回提供するRUは、オープンインタフェースであるO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠した、広域エリアをカバーするマクロセルタイプ。高効率かつ低コストな熱輸送技術の採用により、小型化とともに低消費電力も実現した。
FHMは、制御装置(CU/DU)とRUの間のフロントホール上で、1セル分の無線信号を最大12セル分に分配・合成が可能。1つのFHMで3セル分の通信容量を収容し、これを最大24セル分に分配・合成することができる。これにより、通信量の少ないエリアにおいては、FHMを介することで、制御装置1台に多数のRUを収容し、高効率な運用をすることができる。本FHMも、O-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠しており、本仕様に準拠しているRUと制御装置との接続が可能である。