パナとMAHAがWELL Cabin Luxeで富裕層向け観光送迎開始

2025年9月24日 10時30分更新


 パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は、MAHAグループ傘下の株式会社THE LUXURY FLEETおよび株式会社JAPAN PRIVATE TOURと契約を締結し、富裕層インバウンド向けに自社開発のWELL Cabin Luxe®を活用したフルカスタム型の観光送迎サービスを2025年10月中旬から開始することを発表した。新たにWELL Attendantを搭載予定のWELL Cabin Luxe®をMAHAグループが採用し、貸切観光送迎などお客様の希望に合わせたサービスを提供するのが特徴だ。没入感のある大画面透明ディスプレイや3Dサウンドシステムを搭載したラグジュアリーな移動体験を提供する車両で希望の観光地へ送迎を行い、視覚・聴覚・嗅覚から映像に没入できる車内空間に加え、WELL Attendantによる観光ガイドやストリーミング動画視聴も可能にする構成となっている。これにより訪日観光客は到着までに気分を高め、帰路では余韻に浸る体験ができるのようだ。多言語対応可能なWELL Attendantによって日本初訪問の観光客でも母国語で観光情報を得られ、旅行をより一層楽しめると言える。

画像:WELL Cabin Luxe(R)



 WELL Cabin Luxe®は観光地の映像などを没入感のある大画面透明ディスプレイや3Dサウンドシステムで楽しめる高品質な車内空間を実現している。映像や音に合わせて照明を調色・調光制御し、車内全体を演出することが可能で、質の高いおもてなしを提供できるのが特徴だ。多言語対応のWELL Attendantが各国のお客様の質問に答えることで、移動時間が単なる移動ではなく、観光体験の一部として価値を持つようになると言える。予約およびツアーの開始は2025年10月中旬以降で、THE LUXURY FLEET公式サイトから申し込み可能となっている。パナソニックは車両とラグジュアリーな車内空間の提供、JAPAN PRIVATE TOURはプレミアム旅行の企画・販売、THE LUXURY FLEETはハイヤー送迎サービスを担当し、各社の強みを組み合わせることでインバウンド市場における新しい高付加価値サービスを構築しているのようだ。

 MAHAグループCEOのアフラ・ラフマン氏は「WELL Cabin Luxe®の導入により従来の移動を五感で楽しむ特別な時間に進化させることが可能となる」とコメントし、先進技術とホスピタリティの融合で日本観光の魅力をさらに引き出し世界中の顧客に忘れられない体験を提供できると述べているのようだ。パナソニック オートモーティブシステムズ モビリティUX事業部長の大田馨子氏は「近年増加するインバウンド客の移動時間を価値あるものにするため、当社独自技術でラグジュアリー仕様にアップグレードし対話型AIアテンド機能で文化・観光情報を移動中に得られるようにした」と説明しているのようだ。今後は車内空間やWELL Attendantのさらなる発展を進め、多くの顧客に良い移ごこち体験を提供するとともに、国内ビジネス拡大だけでなく将来的な海外展開も視野に入れていると言える。今回の取り組みは増加する訪日富裕層向けに移動体験そのものを高付加価値化する新しい試みであり、日本の観光産業における差別化戦略として注目を集めるのようだ。

参考URL:https://news.panasonic.com/jp/press/jn250922-2

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