ソフトバンク、5Gを活用した「車両の遠隔運転」のフィールド実証実験を実施、応用期待も

2020年4月22日 11時16分更新


 Wireless City Planning株式会社とソフトバンク株式会社、エフ・イー・ヴイ・ジャパン株式会社は、総務省の「高速移動時において無線区間1ms、End-to-Endで10msの低遅延かつ高信頼な通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討」の請負において、福岡県北九州市および北九州産業学術推進機構の支援の下、2020年3月24日から25日に第5世代移動通信システム(5G)を活用した「車両の遠隔運転」の応用事例に関するフィールド実証実験を実施した。

 WCPとソフトバンク、FEVは、今回実施した実証実験で、5G実験基地局を「北九州学術研究都市」(北九州市若松区)に設置し、5G無線端末を遠隔運転車両および遠隔操作センター(仮設)に取り付けて、5Gの応用事例として災害発生後の二次災害発生の抑制を目的とした「遠隔運転による放置車両の撤去」のデモを行った。5Gの実験通信回線を通じた車両の遠隔制御により、5Gの大容量・低遅延という特性の有効性を実証した。5Gの特長を生かして、将来は被災していない遠隔地から被災地の放置車両の撤去することなどへの応用事例が考えられ、被災地の道路啓開への応用が期待される。

【実証実験の概要】
デモ概要:5Gを活用した車両の遠隔運転による放置車両の撤去
目的:災害発生時、救援や復旧の際に障害となる放置車両を、5Gの大容量・低遅延という特性を生かして被災現場外の場所から遠隔で撤去し、迅速な災害救援に必要な道路啓開し、被災時における二次災害の防止などへの活用を目指す。
実証実験支援:
・北九州市
・北九州産業学術推進機構(FAIS)

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