KDDIが約150コンテンツと対話できるAI「Buffmee」提供。7つのボタンで直感操作
2026年7月30日 10時00分更新

KDDIは7月28日、出版社や専門メディアと連携し、信頼性の高い情報をもとに対話できるAIサービス「Buffmee(バフミー)」の提供を開始したと発表した。書籍・雑誌・Webメディアなど約150のコンテンツを情報源とし、検索から要約、学びや趣味に関する提案までを行う対話型サービスで、出典を明示する仕組みにより回答の信頼性を担保する点が特徴だ。
生成AIの普及により、誰でも大量の情報を発信できる時代になった一方、受け手はその情報を信じてよいか判断しにくくなっている。加えて、公開コンテンツがAIサービスに無断で利用される事例が増え、ジャーナリズムやクリエイティブ産業の持続可能性を脅かしているとの懸念も強まっている。ユーザーがAIの回答だけで満足し、情報元のサイトを訪れないゼロクリック検索*1の広がりも、出版・専門メディアへの流入減少という形で表面化している。
*1 ゼロクリック検索:検索エンジンやAIの回答画面だけで情報が完結し、利用者が情報元のWebサイトへ遷移しないまま検索を終える行動を指す。
こうした課題を受け、KDDIは中期経営戦略Power-to-Connect 2028のもと、事業成長を支えるAI労働力と、暮らしを変えるAI生活力の両面からAIサービスを展開する方針を掲げており、「Buffmee」もその一環として開発された。同社は2025年10月にグーグル・クラウド・ジャパンと戦略的協業契約を締結しており、今回のサービスもGoogle Cloudのプラットフォームを活用している。
出版・専門メディアなど約150のコンテンツを7つのボタンで検索・要約・提案まで直感操作
「Buffmee」最大の特徴は、インターネット全体を無差別に参照するのではなく、出版社や専門メディアから許諾を得たコンテンツのみを情報源とする点にある。「産経新聞」「NewsPicks Select」「ケータイwatch」「LDK」など、報道系から実用書・ビジネス・家電・資格対策テキスト、料理・ゴルフなど幅広いジャンルの約150コンテンツがラインアップされ、対応媒体は今後も順次拡大される予定だ。利用者は「検索」「要約」「分析」「画像生成」「提案」「問題演習」「フラッシュカード」の7つのボタンから選ぶだけで機能を使え、プロンプトを工夫する必要がない。

ユースケースとしては、料理雑誌「オレンジページ」の誌面レシピを検索・確認できる使い方や、「宅建士 合格ナビ」で重要論点の整理や模擬問題を通じて資格学習を進める使い方が挙げられている。ビジネスモデルの面では、コンテンツプロバイダーが新たな収益機会を得られるほか、回答に表示される引用元URLを通じた自社コンテンツへの送客も見込めるとしている。
料金プランは、無料プラン(月額0円、トーク100回/日、画像生成10回/日)と、プレミアムプラン(月額980円、いずれも無制限)の2種類。サービス開始を記念し、申し込み日から1年間プレミアムプランを無料で利用できるキャンペーンも実施する。利用にはApp StoreまたはGoogle Playからアプリをダウンロードし、au ID・Apple ID・Googleアカウントのいずれかで会員登録する必要がある。
今後はテキスト中心のチャットサービスから、音声・動画への対応や、利用者ごとのパーソナライズ機能の導入などが検討されている。KDDIは「Buffmee」を通じ、AI技術とコンテンツ文化が共存・共栄する社会の実現を目指すとしている。





