福岡県三潴郡大木町「道の駅おおき」全国初の【車泊×Wi-Fi自動販売機】コラボモデルに
2018年12月13日 10時55分更新
九州周遊観光活性化コンソーシアムとテルウェル東日本株式会社は、福岡県三潴郡大木町の「道の駅おおき」に、NTTグループのテルウェル東日本が提供するWi-Fi自動販売機を備えた、《全国初の【車泊×Wi-Fi自動販売機】のコラボモデル》となる車泊拠点を開設する。
導入背景として、総務省の実証事業である「IoTサービス創出支援事業」のシェアリングエコノミー分野において、九州周遊観光活性化コンソーシアム(代表機関:トラストパーク株式会社)が提案した「シェアリングエコノミー型 九州周遊観光サービスモデル事業」が採択され、熊本地震被災地の復興や九州各地の観光振興を目的として車泊拠点の実証事業を開始。熊本県・長崎県の合計7拠点に車泊拠点の整備、サービスを提供している。
「車泊(くるまはく)」とは、地域の観光振興を目的として、不稼動時間帯の駐車場や未活用の遊休地に、車中泊が可能になるルール整備と無人運用が可能な電源提供型の休憩駐車管理システムを導入する事業。インバウンドの観光客が増加傾向にある中、同事業によってこれまで足を運んでもらえなかった地域へと集客を促すことが期待できる。
車泊利用者は、事前予約の際に払い出されたQRコードを現地の専用機械にスマホでかざすことにより、商用電源の利用が可能になる。電源の供給を受けられることから、調理機器や照明機器など各家電製品を使用できるようになり、地元食材の地産地消を促進・新しい宿泊体験の創出を行っている。SUVやキャンピングカーで自治体の不稼動施設に宿泊してもらうことにより
・宿泊施設の不足から観光ルート外だった地域へ集客を促すことが可能
・未活用の遊休地の有効活用、及び滞在消費による自治体への歳入増加
自治体の新たな収入基盤を築くことにも貢献している。
◆RVパークsmart道の駅おおき
【施設開設日】
2018年12月15日に新規開設、サービス提供を開始する。
【九州周遊観光ポータル(RVパークsmart道の駅おおき)】
https://kurumahaku.jp/area/index/8/
〇アクセス
九州自動車道「八女IC」から国道442号を佐賀・大川方面へ約10㎞
〇営業時間
9:00~18:00
〇定休日
12月31日~1月3日
偶数月の第1水曜日(祝日の場合は翌日) ※直売所
第1水曜日、12月31日~1月4日 ※レストラン
〇設備
・トイレは24時間。 ・電気は1500ワットまでご利用可能。
・付近の温浴施設については『九州周遊観光ポータル』を参照。
◆緑の風が吹き渡るふるさと 大木町
福岡県の南西部に位置する大木町は古くから肥沃な土地と豊富な水に恵まれ、米麦い草などの農業を中心に発展してきた。近年は施設栽培が盛んで、きのこについては九州一、アスパラは県下一、苺(あまおう)も県内有数の産地となっている。また、全国で2番目に「ゼロ・ウェイスト宣言」をした町としても有名であり、2017年度には「資源循環のまちづくり」の取組みで「総務省ふるさとづくり大賞地方自治体表彰(総務大臣賞)」を受賞した。
▼九州周遊観光ポータル(RVパークsmart道の駅おおき)
https://kurumahaku.jp/area/index/8/
▼大木町の魅力がわかるウェブサイト
http://www.town.ooki.lg.jp/miryoku/index.html
< 地域課題の解決に向けて >
大木町においては、地域に宿泊施設が少なく、観光素材は豊富だが観光商品として整備されていないものが多く、観光客に認知されず通過型地域となっている。車泊拠点を整備することで、観光振興や地域滞在消費の促進につなげ、これら地域課題の解決に取り組んでいく。
また、2018年3月にオープンした地方創生に向けた拠点施設「WAKKA(わっか)大木町地域創業交流支援センター」は、大木町の食と農の交流拠点、そして仕事づくりの場所で、レンタルキッチンやフリースペース、和室、事務室など完備されています(「みんなが輪になって集まる場所」若い人を意味する方言からWAKKA(わっか)と命名)。
WAKKA(わっか)では、新鮮なきのこのもぎ取り体験やジャガイモ掘り、リーフレタスの収穫、いちご狩り等を体験して、そのまま調理体験ができるワークショップが開催されるなど、農業振興や起業支援、観光交流などの場として利用されている。
「車泊(くるまはく)」と「WAKKA(わっか)」が連携・協力し、地域課題の解決に取り組み、観光振興や地域滞在消費の促進につなげる狙い。
■「道の駅おおき」における車泊拠点の提供サービス
(1)車泊サービス概要
九州周遊観光サービスモデル事業
ネットにて事前予約をすると、現地の制御装置で読込むためのQRコードが発行される。QRコードをかざすことにより給電ポールへと通電が開始され、利用者の目的に合わせて電気の利用が可能となる。また、より快適に車泊拠点を利用してもらえるよう、テントや椅子といった物品のレンタルも行っている。
(2)Wi-Fi自販機
NTTグループの提供するWi-Fi環境を、自動販売機の飲料手数料を原資として賄い、利用者の負担無くWi-Fi環境を提供するサービス。近年、観光や防災の観点からWi-Fiの需要は高まっており、地元の観光情報の取得や利用者のSNSによる情報発信の促進、防災情報の確認などが可能。
【Wi-Fi機能】
・SSID:kurumahaku-freeWi-Fi@ookimachi
・同時接続台数:50台
・接続時間:無制限(※60分に一度接続が解除される仕様。再度接続する必要がある)
・ブラウザ認証(メールアドレス&SNS)機能
・訪日外国人向けフリーWi-Fi「Japan Connected-free Wi-Fi」に対応
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