神戸物産とソフトバンク、次世代型スーパーの実験店舗を構築
2021年6月22日 11時35分更新
神戸物産とソフトバンクは、2021年8月にオープンする予定の神戸物産の直営店「業務スーパー天下茶屋駅前店」(大阪市西成区)を、AIなどを活用して顧客の満足度向上を実現する次世代型スーパーの実験店舗として構築する。
■AIカメラで品切れを自動検知
陳列棚の映像をAIカメラで解析し、品切れを自動で検知してスタッフに知らせるシステムを導入する。このシステムを導入することで、最適なタイミングで商品の補充が可能になり、利用客はスムーズに買い物を楽しめる。
また、店舗側は、スタッフの業務量や人件費を削減することが可能で、業務スーパーの強みである「ローコストオペレーション」のさらなる強化を実現するとのこと。
■利用客が選んだ商品に応じておすすめ商品やレシピを提案する「レコメンドカート」を導入
ショッピングカート「レコメンドカート」に設置されたタブレットで、利用客が商品のバーコードを読み取ると、ソフトバンクのグループ会社であるヤフーが提供する多様なサービスから得られるビッグデータや神戸物産が保有する実績データなどを基に、AIが導き出したおすすめ商品やレシピをタブレットに表示する。AIによる提案が、利用客の購買意欲にどのように影響するかを検証する。なお、利用客は、タブレットに表示されるQRコードをスマートフォンで読み取ることで、店舗を出た後もおすすめのレシピを確認することが可能となる。
また、バーコードを読み取った商品をカートに入れると、タブレットでカート内の商品を一覧で見ることができ、買い忘れ防止となる他、その時点の買い物合計金額も一目で確認できる。カートをレジと連携させると、セルフレジとしても利用できるようになるため、利用客はレジに並ぶことなく精算できる。店舗側は、レジ業務を担うスタッフを削減することができ、通常より少人数での店舗運営が可能となる。
■AIを活用してレジの待機人数を予測
店内に設置したカメラの映像を基に、入店人数やレジの待機人数、精算に掛かる時間などをAIで分析することで、レジの待機人数を予測して、曜日や時間帯ごとのレジの稼働台数やスタッフの配置の判断などに役立てる。適正な台数のレジを稼働させることにより、利用客の待ち時間が削減される。