聞き放題サービスとして、楽曲のラインナップ自体はApple MusicやGoogle Play Musicなど、他社のサービスの方が先行している様子だ。ただしプライム会員であればこの「Prime Music」だけでなく「プライムビデオ」や「お急ぎ便」も無料で使えるため、有料会員の価値がいよいよ増してきた。月額に換算すると毎月325円となるので、他社サービスと比較して値段や付加価値という点ではお得な選択肢になるだろう。
合わせて国内販売が発表されたデバイス「Fire TV」は、今回開始された「プライム・ビデオ」といったAmazonの動画サービスだけでなく、Hulu、GYAO!、Netflix、YouTube、niconico、ビデオマーケットといったサービスもテレビで利用できるようになる端末だ。ボックス型の「Amazon Fire TV」とスティック型の「Fire TV Stick」の2種類が販売される。発売は10月28日を予定。
ボックス型の「Amazon Fire TV」はクアッドコアプロセッサ、専用のグラフィックエンジン、2GBのメモリを搭載することで4K画質やDolbyデジタルプラス、ハイパフォーマンスなゲームに対応する。Wi-Fiは802.11acに対応し、イーサネット、USB2.0の端子を備える。容量は8GBと少なめだが、最大128GBのmicroSDで拡張可能。 サイズは115(横)×115(奥行き)×17.8(厚さ)mmで重量は270g。音声リモコンは標準で搭載される。価格は1万2980円(税込、以下同)。
「Fire TV Stick」は「Fire TV」の機能をコンパクトにまとめた端末。デュアルコアプロセッサ、メモリ1GBでボックス型のものと比較すると性能は落ちるが、専用のGPUを搭載し、Dolby Audioにも対応する。またサイズは25(横)×84.9(奥行き)×11.5(厚さ)mmで旅行先にも持ち出せる大きさとなっている。音声認識リモコン付属版とスタンダードリモコン付属版4,980円の2つをラインナップ。価格はそれぞれ6,480円と4,980円となっている。