楽天モバイル、シンガポールのTPG Telecom社と5G技術の提供に関する基本合意書を締結

2020年2月21日 16時18分更新


 楽天モバイルは、TPG Telecom社と、シンガポールにおける5G技術の提供に関する基本合意書を締結した。
 楽天モバイルは今後、TPG Telecom社に5G関連技術の提供を行い、オープンかつ仮想化、分散化された無線アクセスネットワーク(OpenRAN)の構築を支援する。また、同社との連携によりシンガポールにおけるOpenRANソリューションの展開を予定している。
 楽天モバイルは、世界初となるエンドツーエンドの完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを構築しており、2019年10月より世界に先駆けて日本でOpenRANを実用化した。OpenRANは、ソフトウェアのプログラムによって完全に制御可能な無線アクセスネットワークのソリューションとして、GPPP(General Purpose Processing Platforms)および分散化されたソフトウェアを中心に構築されるため、移動体通信事業者はハードウェアに依存せず、柔軟性を保ったまま迅速に開発を進めることが可能となる。このOpenRANによるエコシステムは現在、世界的にも急速に拡大している。すでに複数の移動体通信事業者がOpenRANの導入を発表しており、技術的な先進性のみならず、投資効率などの優位性も期待されている。
 TPG Telecom社は、オーストラリア第2の固定通信事業会社で200万人以上の顧客を持つTPG Telecom Groupの子会社である。シンガポールにおける第4の移動体通信事業者として、シンガポール国内における屋外人口カバー率99%以上の4Gネットワークを構築している。国内無制限データおよび隣接国における無料データローミングが利用可能な無料モバイルサービス試験を行うなど、同国市場においてイノベーティブなアプローチをとり、現在同国で30万の契約者を獲得している。

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