NEC、AIを搭載した「スマート街路灯」を安全・安心なまちづくりに向け3月から6月にかけて六本木に設置

2020年2月25日 10時00分更新


 六本木商店街振興組合およびNECは、六本木の安全・安心で賑わいあるまちづくりに向けて、AI等を搭載した「スマート街路灯」を3月から6月にかけて六本木のまちに20本設置する。
 今回設置する「スマート街路灯」は、2019年度の文化功労者に選ばれた照明デザイナーの石井幹子氏とパリを拠点に世界で活躍する石井リーサ明理氏がデザインしたものである。筐体には、LED照明、カメラ、スピーカー、サイネージを搭載しており、まちに関する様々なデータの収集や情報発信により、まちと来街者を双方向につなぐことが可能である。NECグループのAIを活用した画像解析技術により、搭載したカメラの映像から、来街者の移動方向、属性(性別・年代)および人数を24時間リアルタイムに推定し、データに基づいた集客施策の改善、商店街のさらなる賑わいの創出に活用される。さらに、サイネージやスピーカーを活用し、地域のイベントや観光情報、防災情報を発信することで、より便利で快適なまちづくりを支援する。
 カメラの映像は、六本木商店街振興組合にて来街者の推定データ取得用途、六本木防犯カメラ運営協議会にて防犯用途で用いられますが、相互にアクセスできないよう、厳格にネットワークを分離して制御する。来街者の推定データ取得に使用する際には、カメラの映像を推定データの生成後に即時破棄する。来街者個人が特定可能な情報は保存せず、統計情報である推定データのみを保存することで、プライバシーに配慮した仕組みを実現している。カメラ映像の運用については、個人情報保護法をはじめとした関係法令および「カメラ画像利活用ガイドブック」を遵守の上、関係各機関および有識者からの助言のもと、六本木商店街振興組合としてのガイドラインを独自に作成した。約2年間、このガイドラインに沿った試行運用が無事に実施できたことで、今回の設置に至った。

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