日本通信、ソフトバンクと相互接続で合意、3月22日にサービス開始へ

2017年2月1日 14時28分更新


 日本通信は、1月31日にソフトバンクと相互接続に関して合意し、相互接続協定書を締結したことを発表した。相互接続を使用して、ソフトバンクのSIMロックがかかっているiPhoneとiPad向け格安SIMを他機種用に先行して3月22日よりサービス開始する。また、合意に至ったことで、総務省に申し立てた接続協定に関する命令申立を同日に取り下げたことも併せて発表した。
 
 日本通信は、2015年8月7日にソフトバンクに対して相互接続を申し入れ、以降1年以上の期間にわたり協議を行っていたが、協議は不調に終わったため、2016年9月29日に総務省に「接続協定に関する命令申立書」を提出した。
 この申立を受けて、総務大臣は、2016年12月8日に紛争処理委員会に諮問を実施。2017年1月27日には、紛争処理委員会から総務大臣に対して答申が行われた。これにより、相互接続は単に両者網の相互接続点において接続を行うことを意味するものではなく、当該網につながる全ての端末まで通信を行うことができなければならないという解釈は正しいものであることが明確になったことから、総務省のリーダーシップのもとで両者が協議を行い、今回の合意に至ったものと説明している。
 
 日本通信は、ソフトバンクとの相互接続に取り組んできた理由を、「MVNO市場のさらなる拡大のためには、実質的にはドコモ契約者に偏っているMVNOという選択肢を、ソフトバンク契約者へと広げる必要がある」と指摘。合意に至ったことについては、「2017年3月22日よりソフトバンク契約者の皆様に格安SIMを提供開始できることとなり、また新たな先駆的役割を果たせることを誇りに思う」とコメントしている。
 
 日本通信は、1996年にMVNO事業モデルを考案・提唱。2008年にドコモ網を使用したMVNOを実現したのち、2011年には初めて格安SIMを市場投入するなど、MVNO事業の先駆的取り組みを行っている。
 
 
 

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