熊本電気鉄道、全路線・貸切バスで無料Wi-Fiを本格導入
2025年6月9日 11時21分更新
株式会社ファイバーゲートは、熊本電気鉄道株式会社の貸切バスおよび路線バス全車両に、無料Wi-Fiサービス「Wi-Fi BUS」を2025年4月より本格導入した。これにより、熊本県内では唯一、路線バス全車両で無料Wi-Fiが利用可能となった。
熊本電気鉄道は1923年の設立以来、鉄道とバス事業を通じて熊本県央・県北地域の交通インフラを支えてきた。今回のWi-Fi本格導入に先立ち、2025年2月1日から3月31日までの2か月間、ファイバーゲートと共同でバス車内の無料Wi-Fiサービスの実証実験を実施。通勤・通学など移動時間の有効活用やお客様の利便性向上を目的としたこの実験では、乗客へのアンケート調査の結果、多くの利用者から高評価を得たことで、貸切バス23台と路線バス80台、計103台への本格導入が決定した。
アンケートでは、「スマホを活用した勉強や動画による試験対策ができる」「オンライン研修会に参加できた」「通信制限を気にせず利用できる」「以前よりバスの乗車が楽しくなった」といった声が寄せられた。また、「接続が簡単」「通信速度が速い」といった利便性の高さも評価された一方、接続できない場合の改善要望もあり、今後のサービス向上に活かされる予定だ。
導入された「Wi-Fi BUS」は、SSID「KUMADEN Wi-Fi」を選択し、パスワード不要で利用規約に同意するだけで簡単に接続できる。利用可能なバスには案内チラシと接続方法の手順書が設置されている。

<導入概要>
· 導入対象:貸切バス23台、路線バス80台 (計103台)
· 開始時期:2025年4月1日~
· 提供サービス:車内無料Wi-Fi (ファイバーゲート「Wi-Fi BUS」)
· 使用機器:Wi-FiBOX
<接続方法>
① SSID「KUMADEN Wi-Fi」を選択(パスワード不要)
② 表示された利用規約に同意(リダイレクト画面)
③ 簡易認証で接続完了
今後も熊本電気鉄道とファイバーゲートは、実証実験で得られた利用者の声や改善点をもとに、設置場所の見直しやサービス品質の向上に努めていく方針だ。ファイバーゲートは、地域社会における情報アクセスの向上とデジタルデバイドの解消を推進し、持続的な地域発展と豊かな未来の創造に貢献していくとコメントしている。
ファイバーゲートリリース:https://www.fibergate.co.jp/news/11250/
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