KDDI、ノキアなど4社 世界初、コネクティッドカー向けのLTE一斉同報配信に成功 

2018年4月17日 08時50分更新


 KDDI、ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社、Hexagon、KDDI総合研究所 は、自動運転時代のコネクティッドカーへの効率的な運転支援情報の配信に向けて、コネクティッドカー向けのLTE一斉同報配信技術の実証実験を実施し、世界で初めて成功したと発表した。
 
 今回の実証実験では、運転支援情報の一斉同報配信 (eMBMS) を実証するための実験ネットワークを実フィールドに構築。実際のフィールドにおいて、走行するコネクティッドカーに対する配信成功率やエンドツーエンド遅延を検証し、また位置測位の補強情報の配信における、個別配信と一斉同報配信での測位結果の比較などを実施した。
 
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 現在主流の「個別配信」では、ひとつの電波帯域で1対1の通信を行うため、多くの電波帯域が必要だったが、今回実証された「一斉同報配信」では、多くの相手に対し一つの電波帯域を共用するため、電波の利用効率を大きく向上できるという。
 
 これまで一斉同報配信は、スタジアムにおける観客への映像放送などに用途を限定し用いられてきたが、今回の実証実験では、コネクティッドカー向けの情報配信に一斉同報配信を用いるユースケースを新たに定義し、世界初のフィールド実証に成功した。
 
 KDDI、ノキア、Hexagon、KDDI総合研究所の4社は、今後も安全な自動運転社会を実現するため、各社の持つ要素技術を連携していくとしている。
 
 
 

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