ソフトバンクのHAPSモバイル、テストフライトに無事成功し、全ての基本性能試験を完了
2020年7月30日 13時18分更新
ソフトバンク株式会社の子会社であるHAPSモバイル株式会社は、米国ニューメキシコ州のSpaceport America(以下「SpA」)で、ソーラーパネルを搭載した成層圏通信プラットフォーム向け無人航空機「Sunglider(サングライダー)」の4度目のテストフライトに成功したと発表した。このテストフライトをもって、航空機としての基本試験は全て完了し、今後は成層圏空域でのテストフライトに向けた準備を進めるとのこと。
今回は、これまでのテストフライトよりも高度を上げ、長時間にわたって飛行高度を維持する実験を実施した。その他、飛行中における飛行速度の変更や急旋回、地上に設置したコントロールセンター(Ground Control System)との通信の遮断を想定した状態での自動制御による飛行、飛行時の機体のバランス制御などのテストに全て成功した。
HAPSモバイルは、中長期の事業計画を見据えて、米国ハワイ州ラナイ島に加えて、SpAを新たに建設した。SpAは、より柔軟にテストフライトのスケジュールを調整できるため、これまで以上に試験の回数を重ねることができ、さまざまな試験を進めるに当たっての自由度が上がるメリットがある。今後の成層圏空域でのテストフライトもSpAで実施する予定。また、HAPSモバイルの成層圏通信プラットフォーム向け無人航空機の名称を、「Sunglider」に変更した。