NTTドコモ、LTE技術を活用した航空機内Wi-Fiサービスの高速化実験に成功
2017年8月14日 12時30分更新
株式会社NTTドコモは、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所、全日本空輸株式会社、パナソニック株式会社、株式会社ジャムコと、LTE技術を活用した地対空通信方式による航空機内Wi-Fi通信サービスの高速化の実証実験を岩手県、宮城県、福島県の上空で行い成功したと発表した。
同実験において、ドコモはVHF帯TD-LTEの地対空通信方式の無線通信システムを宮城県に構築し、岩手県、宮城県、福島県の上空エリアで実験局免許を取得。
また、ENRIが所有する実験用航空機「よつば号」に、パナソニックが開発した航空機用端末装置を搭載して、ANAが作成した立体的な検証飛行ルートに基づき、ジャムコがよつば号を運航。
本実験では、実験基地局から高度最大28,500フィート(8,700m)、半径最大93kmの上空エリアカバーを確認。また、航空機の巡航速度が230ノット(430km/h)において受信時最大27Mbpsの通信速度で地上との通信を確立することができた。
さらに、機内Wi-Fiサービスにおける利用シーンを想定したインターネット通信、メールやメッセージの送受信、及びライブ映像の視聴、電子雑誌の閲覧等のリッチコンテンツサービスが地上と同様に機内でも利用できることを確認。
現在商用化されている多くのWi-Fiサービス等旅客用データ通信は、航空機と地上との通信に衛星通信方式を使用していますが、地対空通信方式は航空機側装置がより小型になるというメリットがある。
1. 実験内容
地対空通信方式による航空機内Wi-Fiサービスの実現性の検証
上空における各種サービス通信品質についての検証
2. 実験期間
2017年7月13日から8月1日
3. 実験場所
岩手県、宮城県、福島県の上空
4. 実証実験イメージ
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