ビズオーシャン、LINE で Excel に入力ができる 日本初の音声 AI によるドキュメント作成サービス『SPALO ス パ ロ 』を提供開始

2017年10月3日 11時25分更新


 財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売する株式会社ミロク情報サービス(MJS)の 100%子会社である株式会社ビズオーシャンは、音声 AIによるドキュメント作成サービス『SPALO(スパロ)』の提供を10 月 3 日より開始。
 『SPALO』は、LINE BOTおよびIBM Watson 日本語版の API「Conversation Service」を活用し、スマートフォン内でオリジナル BOT と会話することで、手軽にビジネスドキュメントを作成できる新しいサービスだ。

■開発の背景
 日本国内におけるスマートフォンの普及率は全世代で 71%となっており、特に 20~30 代は 90%を超えている(平成 28 年総務省調べ)。あわせてビジネスシーンでの利用も進んでいるが、スマートフォンアプリでの Excel のダウンロード数は、GooglePlay でのランキングが 200 位以下など、使用頻度は高いとは言えない。スマートフォンのキーボードは小さく入力に長時間を要し、わずらわしさを感じるというのが大きな理由。ビズオーシャンでは、この入力のわずらわしさに着目し、キーボードではなく、音声 AI による入力サービス『SPALO』を開発したとのこと。

■『SPALO』の機能・使い方
 『SPALO』は報告書や業務日報などのドキュメントへの音声入力を可能にするサービス。ユーザーは LINE を使って必要な情報を話すだけでドキュメントを作成することができる。
 音声入力したデータは手作業で編集でき、作成中の書類データは随時プレビューできるほか、完成データを PC へ送付して閲覧・編集したり、Excel 以外の Word や外部データベース、システムとの連携も可能。また、現在使用しているドキュメントのフォーマットをそのまま変更せずに使用することもできる。

SPALO

 質問に対して音声で回答すると、規定のテンプレートに回答内容が自動で記入される。テンプレートは、自由に調整・作成可能。

SPALOイメージ

■従来のチャットボットとの違い
 従来のチャットボットにおける音声テキスト入力システムでは、音声で入力された内容をそのまま表示させるものが大半を占めている。『SPALO』では音声入力された文章を「IBM Watson」が品詞分解した上で入力する、マッピング技術を採用している為、入力されたさまざまな音声を「IBM Watson」が解析・分類し、ドキュメント(報告書・帳票など)内の正しい項目を選び出し自動入力を行う。記入項目が複数存在するようなドキュメントも、音声だけでかんたんに作成できるようになった。

■サービスロゴ

SPALOロゴ

■プラン概要
 利用シーンに合わせて、個人利用を想定した「パーソナル版」、法人利用を想定した「BtoE プラン」、「BtoC プラン」を展開。「BtoE プラン」では、LINE BOT を利用する人数(LINE ID の数)によって月額基本利用料が変動。また、『SPALO』で作成した Word や Excel ファイルを保存する回数によって、ファイル保存料が変動する。

SPALOプラン

 今回、『SPALO』の公開により、単なるテンプレートの提供でなく、ダウンロードしたドキュメントの入力・編集までサービスの範囲を拡大し、2018 年 3 月までに、10 万人のユーザー獲得を見込んでいるとのこと。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
  

関連カテゴリー