NTTドコモ、iPhoneでも「おサイフケータイ」が使えるようになるデバイスを発売へ
2014年10月23日 12時54分更新
NTTドコモは22日、iPhoneでもおサイフケータイ等のサービスが使えるようになる「おサイフケータイ ジャケット01」を10月30日より発売すると発表した。23日より事前予約を受け付ける。料金はオープン価格で、5000円前後と推定されている。
先日開催されたCEATECでも展示されていたが、「おサイフケータイ ジャケット01」はiPhoneでもおサイフケータイやANAのスキップサービス等のFeliCaを使用したサービスが使えるようになるものだ。iPhone6以前のモデルにはNFCが搭載されておらず、iPhone6のNFCもAppleの支払いサービス「Apple Pay」のみにしか対応しないと言われており、従来は国内で普及しているFeliCaのサービスはiPhoneユーザーには使えない環境だった。
”ジャケット”と謳ってはいるが、本体はモバイルFeliCa ICチップを搭載したカード型のデバイスだ。専用アプリをインストールしたiPhoneとBluetooth接続し、サービスの登録や設定することで決裁サービスが使えるようになる。同時に複数のサービスに対応しており、アプリからそれぞれのチャージや残高確認ができるようになって点も便利だろう。ドコモからの発売となっているが、他キャリアやSIMロックフリーのiPhoneユーザーでも使用可能だ。
対応サービスは以下の表の通り。モバイルSuicaへの対応は現在未定となっている。
サイズは約86(高さ)×51(幅)×4.2(厚さ)ミリ、重さは約22グラム。バッテリーは150mAhのリチウムイオン電池で、連続動作時間は約2.5カ月。充電はmicro USB端子で行なう。対応機種はiOS 7.1以上のiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5s、iPhone 5c、iPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデルとなっている。iPhoneに装着させるための専用ケースも同時に発売され、価格はiPhone5s用が980円、iPhone6用が980円。
Bluetooth接続なので、iPhoneからデバイスを離して使えるため使い勝手は良さそうだ。またICカードだとサービスごとに複数枚所持しなければならなかったが、本デバイスを使えば1つに集約できる点も見逃せない。iPhoneユーザーにとってのネックであった、日本で普及している電子決済サービスが利用できなかった点は解消されるだろう。
EC決済分野はグローバル規模で成長が見込まれる市場なので、モバイルSuicaを始めとして、対応サービスが増えていくことに期待したい。
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