2014年第1四半期国内携帯電話出荷台数、前年同期比4.4%減

2014年7月11日 11時17分更新


・携帯電話出荷台数は前年同期比4.4%減の914万台、スマートフォン出荷台数は同比4.4%減の651万台
・携帯電話全体、スマートフォン共にアップルが1位、シェア拡大傾向が続く

 
 
 IDC Japan株式会社は国内携帯電話、およびスマートフォン端末の2014年第1四半期(1~3月)の出荷台数を発表した。

 2014年第1四半期の国内携帯電話出荷台数(スマートフォンと従来型携帯電話の合計)は、前年同期比4.4%減の914万台となり、前四半期と比較してマイナス成長となった。好調なiPhone販売とは対照的にAndroid端末の販売不振が目立ったことが要因。

 携帯電話出荷台数におけるベンダー別シェアは、アップルが48.0%を獲得し、6四半期連続で首位の座を維持している。続く2位と3位には、「AQUOSシリーズ」のスマートフォン販売が好転しているシャープ、KDDI向けを中心にスマートフォンと従来型携帯電話を出荷している京セラがランクインした。

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 スマートフォン出荷台数だけに限ると、こちらも前年同期比4.4%減の651万台となりマイナス成長となった。ベンダー別シェアにおいては、アップルが67.4%とさらにシェアを拡大させる傾向が続いた。

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 2014年3月末以降、総務省の指導により通信事業者の販売奨励金戦略が大幅に見直されたことから、「携帯電話市場全体が前年同期比ベースでマイナス成長が続く可能性が高い」とIDCは分析している。

 10年前には年間約5000万台にのぼっていた携帯端末の出荷台数。比較するとマイナス成長とも捉えられるが、国内の契約数からすると適性なレベルに落ち着いてきたとも言える。今後、端末の買い替えタイミングが伸びていくなかで、各メーカーの事業性はますます厳しくなる。海外勢に負けずに国内メーカーから魅力的な端末がうまれることに期待したい。

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