中国スマホ市場、2025Q2はHuaweiとAppleが牽引

2025年7月7日 10時14分更新


 Counterpoint Researchが発表した『中国2025年第2四半期スマートフォン販売台数』の調査結果によると、2025年第2四半期の中国スマートフォン市場は、HuaweiとAppleが牽引し、前年同期比でわずかに増加する見通しとなった。

Huaweiは主要ブランドの中で最も高い成長率を示し、市場シェアで首位に立つ見込みだ。AppleもiPhone 16シリーズ、特にiPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxの販促活動が奏功し、5月には販売台数が大きく伸びた。

中国スマートフォンOEM別販売シェア

出典:カウンターポイント・リサーチ 中国スマートフォン週間売上トラッカー
*2024年第2四半期:4月1日(月曜日)~6月23日(日曜日);2025年第2四半期:4月1日(火曜日)~6月22日(日曜日)

Appleの第2四半期の好調について、アソシエイトディレクターのEthan Qi氏は「5月のiPhone価格調整はタイミングが良く、618商戦(618ショッピングフェスティバル)の1週間前に実施されたことで高く評価された」とコメントしている。実際、618セール期間中の販売は前年とほぼ横ばいだったが、5月に大きな成長が集中した。セール期間中、Appleはトップの座を獲得し、iPhoneの3機種が売れ筋ランキング上位に入った。

Huaweiもプロモーション期間中に顕著な増加を見せた。シニアアナリストのIvan Lam氏は「Huaweiは依然としてコアユーザーの忠誠心に支えられており、古い端末から新しいHuawei機種への買い替えが進んでいる」と分析する。

第2四半期の好調な販売には、政府によるスマートフォン購入補助金も寄与した。しかし、シニアアナリストのMengmeng Zhang氏は「この補助金プログラムは年後半には縮小される見込みであり、最近の販売シーズンが盛り上がりに欠けたこともあり、今後の市場にはリスク要因が残る」と指摘している。

中国スマートフォン市場は依然として競争が激しいが、HuaweiとAppleが主導する形で2025年第2四半期は成長を維持した。今後は政府の補助金縮小や消費者の買い替えサイクルの変化が、各社の戦略に影響を与える可能性がある。

出典:Counterpoint「China Q2 2025 Smartphone Sell-through: Huawei, Apple Enjoy Strong YoY Growth in Muted Market

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