アジア モバイル アワード2025、受賞者発表

2025年6月23日 11時22分更新


 アジア最大級のモバイル業界の祭典「MWC25上海」(6月18日~20日)において、2025年のAsia Mobile Awards(アジア・モバイル・アワード、AMOs)の受賞者が発表された。Asia Mobile Awardは、2006年に創設されたアジア地域におけるモバイル業界で最も権威ある賞であり、業界の発展や社会への貢献に顕著な功績を残した個人、組織、パートナーシップを称えることを目的としている。革新的な技術やデバイス、リーダーシップ、社会課題への取り組みなど、モバイル業界を牽引する多様な分野での功績が評価対象となるのが特徴だ。

2025年のAMOsは、従来のカテゴリーに加え、中小企業(SME)イノベーション、アジアにおけるAIイノベーション、気候変動対策に関するモバイルイノベーションの3つの新たな賞が設けられ、計7部門で表彰が行われた。受賞者は、独立した専門家による審査委員会によって選出されている。

2025年アジアモバイルアワード受賞者は以下の通り。

アジアにおける革新的デバイス賞
(Disruptive Device Innovation Award in Asia)は、
Huaweiの「Mate XT Ultimate」が受賞。先進的なデバイス設計と技術革新が高く評価された。

アジア5G産業イノベーション賞
(Asia 5G Industry Innovation Award)は、
Bridge Allianceの「BAEx」に贈られた。

アジア最優秀スマートフォン賞
(Best Smartphone in Asia Award)は、
Samsungの「Galaxy S25 Ultra」が受賞。

アジアモバイル業界への優れた貢献賞
(Outstanding Contribution to the Asia Mobile Industry Award)は、
中国電信(China Telecom)会長柯瑞文氏に授与された。

アジアにおける最優秀AIイノベーション賞
(Best AI Innovation in Asia Award)は、
中国移動(China Mobile)とHuaweiによる「AI Core Network」が受賞。

アジアにおける気候変動対策のためのモバイルイノベーション賞
(Best Mobile Innovation for Climate Action in Asia)は、
中国移動ZTEの「AI-driven Green Telco Cloud」に贈られた。

Asia Mobile Awardの受賞は、単なる技術的な優秀さだけでなく、アジア地域のコネクティビティ発展への持続的な貢献を意味する。今年の受賞者たちは、最先端技術の推進から気候変動への対応まで、モバイル業界が目指すべき姿を体現している。

主催するGSMAは、モバイル業界のエコシステムを結集し、イノベーションを促進する世界的な組織として、政策提言や社会課題への取り組み、技術の発展など幅広い活動を展開している。Asia Mobile Awardは、業界の未来を切り拓く革新者たちを称える象徴的な存在となっている。

GSMA MWCリリース:https://www.mwcshanghai.com/articles/asia-mobile-awards-winners-mwc25-shanghai

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