携帯電話機器及び携帯電話通信技術に関する特許侵害でファーウェイがサムスンを提訴
2016年5月30日 11時44分更新
2016年5月25日、ファーウェイはサムスンに対し、アメリカ(カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所)と中国(深セン市中級人民法院)で特許侵害の訴状を提出した。携帯電話通信技術やサムスンの携帯電話に使用されたソフトウェアに関する特許など、ファーウェイの貴重な知的財産をサムスンが侵害したとして、ファーウェイは損害賠償を求める訴訟を起こした。
携帯電話ネットワークに係る標準必須特許の主要な保有者であるファーウェイは、公正、合理的、かつ非差別的な条件でこれらの特許をライセンスすることを約束している。しかし、ファーウェイの技術をライセンスなしで使用する企業へは、合理的な賠償金を求める資格があるとしている。
ファーウェイ知的財産部門代表の丁建新(テイ ケンシン)は、「産業全体を前に推し進めるため、開かれた共同革新を通じて企業が協力し合うべきとファーウェイは考えています。他社の特許を尊重する一方、自社の特許もまた守っていきます。スマートフォン産業の健全な発展の礎として、合法的に技術を使用するための特許クロスライセンス契約が業界内で数多く締結されるのを見てきました。その信念の下、何年もの間我々はクロスライセンス契約を特許保有者と積極的に交渉してきました。その結果、数十の競合他社とクロスライセンス契約を結ぶに至りました」と述べた。
テイはまた、「私たちは、サムスンがファーウェイの研究開発投資と特許を尊重し、特許侵害を中止し、ファーウェイから必要なライセンスを取得し、ファーウェイと共に業界を推し進めて行くことを願っています」と続けた。
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