話題のニュースをダイジェスト形式で配信する「LINE NEWS DIGEST」を開始

2014年4月22日 15時26分更新

・若年層向けに、ニュースをダイジェストで配信
・LINE利用層はニュースアプリを利用率が少ないため、公式アカウントより配信
・ニュースの閲覧データを、「ビッグデータ」として活用か?

 
 
 LINE株式会社はLINE公式アカウントのリニューアルを行い、イメージ画像とシンプルな記事タイトルによるダイジェスト形式でニュースの配信を行う「LINE NEWS DIGEST」を開始した。

 背景としてはまずスマートフォンを所有する20歳から49歳までのビジネスパーソンのスマートフォンでの情報収集方法として、「無料ニュース閲覧アプリ」は8.1%と1割を切る結果になっている。その一方で「無料ニュース閲覧アプリ」利用者のうち約8割がほぼ毎日アプリを利用するなど、ニュースアプリはニュース・情報収集に積極的な人は利用されているものの、利用する層が限定的で多くの人がニュース・情報収集に能動的でないという傾向にあると言えるだろう。

 「LINE NEWS DIGEST」は、編集部が厳選し”知っておくべき・話題になっているニュース”を、イメージ画像とシンプルなタイトルで視覚的に見やすくまとめたデザインで配信することで、短時間で簡単に把握することができる。またイメージ画像やタイトルをタップすることで詳細情報を閲覧することも可能だ。
*2:朝(8時)・昼(12時)・夜(20時)の1日3回配信し、大きなニュースがあった場合は号外の配信も実施

 LINE公式アカウントでは多くのユーザーが日常的に利用している「LINE」にプッシュ配信で届けることができることがポイント。加えて他のアプリ等を立ち上げることなく「LINE」内で情報収集を完結することができる。
 同社は過去の会見で「10代は検索しない」というデータがあるとコメントするなど、これからは情報をプッシュ配信する必要性を感じており今回の取り組みもその一環と考えられる。

 いわゆる「キュレーション」ではあるが、キュレーションのポイントは「情報発信者が信用されているか」にある。その意味ではLINEの信用度はその利用率からも相当に高いことが予想され、特に若年層に対しては国内有数のキュレーターとなりうる。またキュレーターとしての役割にとどまらずニュース閲覧率などの「ビッグデータ」を活用し、マーケティングにも活用すると考えられる。

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