ソフトバンク、日本初、プロ野球中継でバーチャル広告を提供

2021年5月7日 11時18分更新


 ソフトバンクは、「バーチャル広告サービス」を本日より提供する。第1弾として、福岡ソフトバンクホークス株式会社と協力し、福岡ソフトバンクホークスの試合において同日から導入する。ソフトバンクが提供する「バーチャル広告サービス」は、スポーツの試合などのインターネット中継の映像にデジタル広告を挿入して動画配信サービス事業者へ配信し、スマートフォンなどで視聴するユーザーに広告を表示するもの。バーチャル広告が日本のプロ野球中継で導入されるのは初めてとなる。
 5Gの普及に伴う動画配信コンテンツの拡大や、新型コロナウイルス感染症拡大による生活スタイルの変化に伴い、幅広い世代において、スマートフォンなどで動画を視聴する機会が増えている。そこでソフトバンクは、ニューノーマル時代の新たなスポーツ観戦スタイルに合わせた法人顧客のデジタルマーケティングを支援するために、「バーチャル広告サービス」の提供を開始する。
 従来、スポーツの試合中継などで広告を常時表示するには、会場内に実物の看板などを設置する必要があった。「バーチャル広告サービス」は、システム側で中継映像にデジタル広告を挿入して配信するため、実物の看板の制作や会場への持ち込み、設置作業が不要となる。また、ソフトバンクの映像運用センターで映像処理を行うため、会場側で関連機材を用意する必要はない。デジタル技術を活用することで、広告の差し替えが容易で、複雑な広告デザインも鮮明に表示できるため、広告主は、季節やキャンペーンに合わせて視認性の高い広告をタイムリーに配信するなど、スピーディーかつ自由度の高い運用が可能。一方、スポーツ試合などのイベント主催者は、これまで実物の看板を設置することが困難だったスペースを、新たな広告スペースとして活用することが可能になるため、収益機会の拡大につなげることができるとのこと。

<「バーチャル広告サービス」のイメージ>

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