KDDI、ソラコムの子会社化を正式発表

2017年8月3日 11時45分更新


 KDDIは、ソラコムの発行済株式を取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。今後、2017年8月下旬を目途にソラコムの株式を取得し、連結子会社とする。
 
 ソラコムは、IoT領域における通信プラットフォーム「SORACOM」を提供している。「SORACOM」は、通信とクラウドを融合し、IoT/M2Mに最適化された通信をリーズナブルかつセキュアに提供する。ユーザーは「SORACOM」のウェブコンソールやAPIから回線やデバイスを一括操作・管理できるほか、クラウド連携や閉域接続などの各種サービスを活用することにより、迅速にIoTシステムを導入・運用することができる。
 2015年9月に国内でサービス開始後、米国・欧州でもサービスを開始し、120を超える国と地域で利用可能となっており、利用実績は国内外合わせて7,000顧客を超えている。 
 ソラコムは、IoTエコシステムの構築にも力を入れており、パートナープログラム「SORACOM パートナースペース」には350社以上が登録。また、テクノロジーに精通した技術者を多数抱え、IoTシステム開発を担うエンジニア向けの情報発信にも力を入れており、カンファレンスやセミナーなどの自主開催や、執筆、講演も多数実績を持つ企業で、国内外のIoTの普及、発展に向けた活動を実施している。
 
 KDDIは、15年以上にわたるIoT/M2Mの提供実績を有し、スマートメーターや見守りサービスをはじめ、様々な産業においてモバイル通信サービスを提供している。今後、更なるIoTの普及拡大に向け、セルラーLPWA (LTE-M/NB-IoT) や、5G等の次世代ネットワークの開発、ユーザーのニーズに応じたIoTソリューションの提供など、IoTビジネス基盤の整備を積極的に進めていく方針である。
 
 両社は、KDDIのIoTビジネス基盤とソラコムの通信プラットフォームの連携により、グローバルにも通じるIoTプラットフォームの構築を強力に推進し、これまで培ったIoT/M2Mにおける知見や顧客基盤の活用により、新たなIoTビジネスを創出していくとしている。
 
 
 

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