ソフトバンク、ソフトバンクモバイル、ワイモバイルなどグループ子会社4社を合併へ
2015年1月23日 12時35分更新
ソフトバンク株式会社は2015年4月1日を効力日として、子会社であるソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ワイモバイル株式会社の4社を合併することを取締役会で決議したと発表した。合併はソフトバンクモバイルに統一する吸収合併方式となっている。
ソフトバンクモバイルは「ソフトバンク」ブランドで移動通信サービスを、ソフトバンクBBはブロードバンドサービスを、ソフトバンクテレコムは固定電話やデータ通信などの通信サービスを、ワイモバイルは「Y! mobile」ブランドで移動通信サービスをそれぞれ提供してきたが、本合併により国内通信事業の競争力を一層強化することで、企業価値の最大化を図ることが今回の目的としている。なお移動通信サービスについては「ソフトバンク」「Y! mobile」の2ブランドは残し、引き続き提供していくようだ。
今回の問題となりそうなのが周波数帯の割り当てだ。LTE-Advanced向け3.5GHz帯の割り当てにおいて、グループ内の周波数帯の相互利用を問題視されソフトバンクとワイモバイルが同時申請できなかったことが話題となった他、総務省は携帯電話会社3グループに周波数が集約されるのを問題視しているのもある。今回の大合併でソフトバンクモバイルは多くの帯域を保有することになるが、総務省がこの点をどう判断するかも焦点となってくるだろう。更にソフトバンクモバイルとワイモバイルが合併することで、事業者シェアにおいてソフトバンクモバイルがKDDIを抜いて2位になるのも見過ごせない。今後の展開に注視していきたい。
関連カテゴリー