KDDI、次世代衛星通信サービス「インマルサットFleet Xpress」提供開始、海運業界のブロードバンド化を推進
2018年6月4日 14時43分更新
KDDIは、海運業界をはじめとする船舶向けに、英インマルサット社の衛星通信サービス「インマルサットFleet Xpress」(FX) の提供を開始した。
近年、海運業界は、船主やオペレーターなどによる船舶の運航支援やエンジンなどの遠隔監視のほか、乗組員によるスマートフォンの利用など、船舶におけるブロードバンド化に対するニーズが急速に進行している。これまで主に船舶向けに提供している衛星通信サービス「インマルサットFleet Broadbandサービス」(FB) は、天候に左右されることなく安定して通信ができる反面、通信速度は受信最大432kbpsまでという特徴があった。
今回提供を開始する「FX」は、「FB」の約18倍の速度を持つ受信最大8Mbpsの高速・大容量通信が可能な衛星通信サービス「インマルサットGlobalXpressサービス」(GX) に「FB」を組み合わせた、船舶向けハイブリッド高速衛星通信サービスである。
「FX」は、船内に専用機器を置くことで、「GX」の高速通信を提供できるほか、降雨などの影響で高速通信が難しい時は「FB」に自動的に切り替えることで、海上にいながらも地上と同様に、エリアや天候に左右されない安定した通信環境を実現できるという。
提供料金はデータ従量制の「FB」と異なり、月額固定となる。プランは、送受信速度などによって「CIR 設定なしタイプ」、「CIR設定あり送受別速度タイプ」、「CIR設定あり送受同速度タイプ」の3タイプが用意されている。
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