NTTドコモビジネスとNTT MEがAmazon Leo認定リセラーへ
2026年6月15日 11時01分更新

NTT-MEとNTTドコモビジネスは6月11日、Amazonが提供する低軌道衛星ブロードバンド通信サービス「Amazon Leo」の認定再販事業者契約を締結したと発表した。両社はAmazon Leoの正規リセラーとして、日本国内の法人や官公庁向けに衛星通信サービスを提供する。固定回線やモバイル網が届きにくい地域でも高速・低遅延の通信を利用できる点が特徴で、災害時のバックアップ回線としての活用も想定する。
今回の発表は、NTTグループが展開する宇宙ビジネスブランド「NTT C89」の取り組みの一つとして位置づけられている。

企業や行政機関の間では、事業継続計画(BCP)の観点から代替通信網への需要が高まっている。NTTドコモビジネスはこれまでもGEOやLEO、HAPSといった非地上系ネットワーク(NTN)を用い、遠隔地での通信確保や災害対策に取り組んできた。
こうした市場ニーズの高まりと技術的な実現性を踏まえ、日本国内の法人および官公庁向けに、Amazon Leoを活用した衛星ブロードバンド通信サービスの提供を進めるため、本契約を締結したという。
Amazon Leoは、3,000機以上の衛星で構成される低軌道コンステレーションを基盤とする通信サービスだ。衛星間は光リンクで接続され、地上のゲートウェイ局や光ファイバー網と連携してグローバルなネットワークを形成する。利用者側は「Leo Nano」「Leo Pro」「Leo Ultra」と呼ばれる3種類の小型アンテナのいずれかを使って接続する仕組みだ。
NTTドコモビジネスは閉域網・基地局連携、NTT-MEは遠隔監視・災害対策で活用を想定
今回の契約では、Amazon Leoによる衛星通信とNTTドコモビジネスの閉域網接続サービスを組み合わせ、顧客のローカル環境や既存のクラウド環境との接続性を確保しつつ、高セキュリティなネットワーク環境を提供するとしている。また、企業ネットワークが物理的に故障した場合や災害時にも、Amazon Leoの衛星通信を介して通信を継続できるネットワーク基盤を構築するという。
さらに、Amazon Leoはドコモの基地局のバックホール回線としても活用する計画だ。基地局から中枢ネットワークへの接続を衛星経由で確保することで、災害時の迅速な通信復旧やネットワークのレジリエンス強化につなげるとともに、柔軟で効率的なネットワーク運用を目指すとしている。
一方、NTT-MEは地域に根差した通信インフラの構築・運用ノウハウを生かし、法人や自治体向けに非地上系ネットワーク(NTN)ソリューションの提供を進める方針だ。
具体的には、山間地域や島しょ部における森林、河川、ダムなどのインフラ設備の遠隔監視・管理への活用や、大規模災害時の避難所における通信手段の確保、既存の通信障害時のバックアップ回線としての提供などを想定している。また、衛星通信と地上系ネットワーク(TN)を組み合わせることで、顧客のニーズに応じた最適なネットワークソリューションの提供にも取り組むという。
両社は今後、Amazon Leoを含む非地上系ネットワークと地上ネットワークの融合を進め、企業や自治体の中核業務システムを含むあらゆる用途に対して、場所を問わずシームレスかつ高信頼なネットワークの提供を目指していく方針だ。
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