東京デートスポットの電波状況、KDDIが下り平均26.57Mbpsで4キャリア中トップに

2015年2月10日 10時53分更新


・auが下り速度26.57Mbpsと、僅差ながら4社中トップ。特に商業施設で強さを見せた
・NTTドコモは上り速度10.53Mbpsで4社中トップ。上りでも爆速地点が散見された
・ソフトバンクは下り速度26.33Mbps、上り速度9.10Mbps。ともに高水準の結果に
・ワイモバイルは下り速度、上り速度ともに一歩劣る結果だったが、実用的には問題なし

 
 
 ICT総研は2月9日、東京デートスポット電波状況実測調査の結果を発表した。今回の調査はバレンタインデーに向けて活況を呈する「主要なデートスポットの最新の電波状況を把握すること」を目的としており、東京都内の主要なデートスポット30地点を測定地点として、NTTドコモ、KDDI、ソフバンクモバイル(以下、ソフトバンク)、ワイモバイルのデータ通信速度の実態を調査している。測定端末はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクがiPhone6、ワイモバイルはARROWS Sとなっている。

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 ダウンロード速度ではKDDIが平均26.57Mbpsと僅差を制してトップとなった。テーマパークでは他社に遅れをとってしまっているものの、商業施設では平均29.08Mbpsと頭一つ抜けている他、速度分布でも50Mbps以上が最も多い。ICT総研では「人口カバー率99%」のプラチナバンド帯のLTE網の整備と、「キャリアアグリケーション」、「WiMAX 2+」への対応が勝因であると分析している。
 ダウンロード速度2位は平均26.33Mbpsでソフトバンク。テーマパークでは平均33.13Mbpsを記録しているものの、商業施設で苦戦したのに加え、50Mbps以上の割合は3.3%とKDDIより少なくなってしまっているのが惜しくも1位を逃した要因だろう。
 ダウンロード速度3位は平均25.25MbpsでNTTドコモ。4位は平均22.85Mbpsでワイモバイルとなっている。KDDI、ソフトバンクは10Mbps未満の速度分布が見られないのに対し、ドコモ、ワイモバイルにはそれぞれ6.7%、13.3%見られてしまっているのが、今回の順位を裏付けているといえよう。

 ただしICT総研が通信速度の実測調査を開始した2011年では下り平均0.95Mbpsであったのと比べると劇的に早くなっており、東京都内の人々が集まるデートスポットでも快適な高速通信できる環境が提供されていると言えよう。

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 一方アップロード速度では平均10.53MbpsでNTTドコモが1位に。2位はこちらも僅差でソフトバンク、3位は上位2社とはやや離れてKDDI、4位はワイモバイルという結果となった。KDDIはダウンロード速度では1位となったものの、アップロード速度ではやや物足りない結果となってしまっているのは否めない。

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 今春よりNTTドコモ、ソフトバンクはキャリアアグリケーションの導入を表明しており、また既にキャリアアグリケーションを導入しているKDDIもさらなる高速化を図っている。加えて各キャリアとも高速通信に対応した基地局整備を進めており、今後も日進月歩で通信インフラは整備されていく見通しだ。

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