回線事業社ではKDDIとNTT東西の2強、IPS事業社は地域ごとに群雄割拠――自宅・職場Wi-Fiネットワーク調査

2015年3月26日 13時27分更新


 3月25日、イードは自社が提供しているスマートフォン向けのスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」のユーザーが計測したデータのうち、自宅・職場におけるWi-Fiネットワークの速度を比較・分析した結果を発表した。

 今回の調査の目的はISPによって自宅・職場におけるWi-Fiネットワーク環境がどう異なっているのか確認するためとしてしており、「RBB TODAY SPEED TEST」の使用においてWi-Fi種別で「自宅・職場」と選択された計測データを使用。調査対象期間は2014年1月1日から12月31日までの1年間。
 その中から通信速度の平均値を算出し、回線事業者を対象とした「事業者総合」「事業者ギガ」の2部門、ISP事業社を対象とした「ISP総合」「ISPギガ」の2部門の、計4部門で地域別ランキングが作成されている。サンプル数は「事業者総合」2,568,193件、「事業者ギガ」597,514件、「ISP総合」2,246,739件、「ISPギガ」572,383件。

 まず「事業者総合」部門だが、全国10エリア中8エリアを「KDDI(auひかり)」が1位を獲得している。中部、近畿エリアのみ「中部テレコミュニケーション(コミュファ)」と「ケイ・オプティコム」といった地域特化の2社がそれぞれ1位となっており、意地を見せたかたちだ。

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「事業者ギガ」では「KDDI(auひかり)」と「NTT東日本」が東西でそれぞれ分け合った結果となった。しかしながら平均速度を見ると「NTT東日本」は80Mbpsを超えるエリアもあり、中部・近畿エリアは「事業者総合」部門に引き続き「中部テレコミュニケーション(コミュファ)」と「ケイ・オプティコム」がそれぞれ1位を獲得している。

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 「ISP総合」では地域によって大きく異なる結果となっている。「ISP総合」では北海道、東北、関東の3エリアを「So-net」が制したが、他のエリアは地域ごとにプロバイダの勢力図が目まぐるしく入れ替わっている。

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 「ISPギガ」も同様で、北海道、東北、沖縄を「OCN」が、関東、近畿で「Yahoo!BB」、四国、九州で「BIGLOBE」が1位となっており、様々なプロバイダが1位を獲得している。

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